芹澤蕗衣

ナガミヒナゲシバスター:5級

芹澤蕗衣

ナガミヒナゲシバスター:5級

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    芹澤に関するわかりにくい解説。

最近の記事

通りすがってごめんなさい

申し訳程度に道の端に残る雪を訝しみながら歩く今日この頃。 線路沿いの道を誰の許可を得た訳でもないですがいつも通り短い脚を大きく動かし自宅めがけて歩いておりました。 すると前からスマホを自分の顔に近づけたり遠ざけたり、首を傾げたり手を頬に当てたりする方に遭遇したのです。 彼女は私の存在に気付くことなく微笑み、しかしその足は確実にこちらへ歩みを進めております。 「このまま知らないふりをして進んだら?」 「正面衝突」 とくだらない心中語劇を繰り広げましたが、 それは現実とはなら

    • サッちゃん

      「サッちゃん」という童謡。 私は幼少期、あの歌が苦手でした。 2番の “だけどちっちゃいからバナナをはんぶんしか食べられないの かわいそうね サッちゃん” という歌詞が、 少食だった当時の自分への悪口のように感じて。 よく食べるいとことは対照的に どう頑張ってもすぐお腹がいっぱいになってしまう私。 祖母の家に遊びに行った時のことです。 祖母と近所の方の会話を耳にした私。 これを聞いてますますサッちゃんという歌が苦手になりました。 「⚫︎⚫︎(いとこ)はよく食べて偉いよ。

      • 理想の生活

        朝は5時に起きて、 鳥の声を聴きながら散歩をする。 木の葉や道の草の色を見て季節の移ろいを感じる。 名前を知らない植物の名前を図書館で調べてノートに書き貯める。 自分だけの植物記録帳を作りたい。 1時間程の散歩の後、 お気に入りの味噌で具沢山の味噌汁を作る。 甘塩の鮭を焼く。 ひじき、にんじん、豆の煮物にサニーレタスのサラダ、切り干し大根の煮物なんかも添える。 炊き立ての雑穀米を縹色の茶碗に少々。 食器を洗い、丁寧に拭いて 元の場所にしまう。 台所を綺麗にする。 洗濯機

        • 食事で涙が出た話【国立市:porte cafe】

          金曜日の昼食の話。 かねてより気になっていたporte cafeへ。 厚みのある階段を登ること10数段。 目的地の扉を開ける。 キッチンから 穏やかそうな男性が 「いらっしゃいませ」と 声を掛けてくださった。 白と明るい木の色が印象的な店内。 1席を残してあとは埋まっている。 おしゃれなBGMに料理をする音、談笑する声が程よく調和している。 いわゆる“優しい時間”といった雰囲気のものが流れている。 ここ何日か、いや1ヶ月ほど 心がピンと張り詰めていて ずっと心臓を誰

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        記事

          雪やこんこ

          ♪ゆきやこんこ あられやこんこ… 愉しげな雪の歌とは裏腹に、本日の最強寒波は日本列島を完膚無きまでにアレしているようですね。 そろそろご勘弁下さい。 ところでこの「ゆきやこんこ」という歌い出しでお馴染みの曲、「雪」というタイトルだそうですね。 さっき知りました。 蒼白い顔で満腹を恐れていた保育園児時代に先生から教わったように記憶しています。 しかしながらわたくし、歌詞を勘違いしておりました。 「枯れ木残らず花が咲く」を 「瓦礫残らず花が咲く」であると。 子どもの頃は、明

          雪やこんこ

          例のあれ

          子どもの頃に食べた「酸っぱくて硬くて四角い黒いパン」の名前が全く思い出せずかれこれ3ヵ月程悶々とした日々を送っておりました。 何度も調べてはみました。 しかしながらこれぞ探し求めていた答えと胸を張って言える結果に辿り着くことができず、この悶々とした思いと共に年を超えたのです。 年越しwith Mon-g Mon-g(?) その悶々が昨日、ついに晴れたのです。 前頭葉の特に前部あたりにかかっていた黒雲が一気に消え去ったかのような爽快感。 因みに前頭葉中部は確実に大昔から終了して

          例のあれ

          隣のおともだち

          「隣の“おともだち”と手を繋いでね」 という大人の声掛けに何度困惑したことか。 幼少期、同年代の子どもが苦手だった。 商業施設のキッズコーナーでの出来事だったように思う。 当時の私からすれば、商業施設はまず 「人間いっぱい」、「騒がしい」、「同年代の子どもがたくさんいる」 と苦手三拍子揃い踏み。 まさに地獄のような空間であった。 そこに来てキッズコーナーなんてただでさえ大量発生している子どもを凝縮する訳だから地獄どころの騒ぎではない。 煮えたぎる地獄の鍋の中で煮込まれるよう

          隣のおともだち

          自己紹介

          「人生において人は何度“自己紹介”というものをするのだろう。」 という疑問はさておき、 何かを始めるにはまず自己開示をしてみたいと思い筆をとりました。 いいえ、筆ではないです。 iPhoneです。 しかもXRです。 端的に、要は箇条書きの方が読み手にとってわかりやすく親切だということは承知した上で敢えてだらだらと書き連ねてみます。 何故かって? 気分です、私の。 そうです、私は自己中心的な生き物です。 では参りましょう。 初めまして。 芹澤蕗衣(セリザワロイ)と申しま

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