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理想の生活

朝は5時に起きて、
鳥の声を聴きながら散歩をする。
木の葉や道の草の色を見て季節の移ろいを感じる。
名前を知らない植物の名前を図書館で調べてノートに書き貯める。
自分だけの植物記録帳を作りたい。

1時間程の散歩の後、
お気に入りの味噌で具沢山の味噌汁を作る。
甘塩の鮭を焼く。
ひじき、にんじん、豆の煮物にサニーレタスのサラダ、切り干し大根の煮物なんかも添える。
炊き立ての雑穀米を縹色の茶碗に少々。

食器を洗い、丁寧に拭いて
元の場所にしまう。
台所を綺麗にする。

洗濯機を回す。
洗い上がった服を青空の下にぶら下げる。
太陽の匂いを服に纏わせる。

頭に浮かんでくる言葉を繋ぎ合わせて
文章を作る。
ひたすらに書き続けたい。
傍らには大好きな珈琲屋さんで焙煎してもらった豆で淹れたブラックコーヒーが欲しい。

雨の音を聴きながら読書をする。

まだ少し明るい時間に、
電気をつける必要のない時間に
娘の話を聞きながら風呂に入りたい。
「一緒にいたい」
と言ってくれる、思春期を迎える前の時間を楽しんでおきたい。
いつかは娘も成長して
こういう時間はなくなるだろうから。

まだまだある、理想の生活。

それこそ、“もしも”を含めれば
無限にある。

1ヶ月に一度、某スーパーの隣にあるビールスタンドでビールを買って道ゆく人を眺めながら飲んでみたい。

次に働く場所は、
国立がいい
だとか。

尽きない。

想像は尽きない。

少し前までは
もっと後ろ向きで
マイナス方向の思考が止まらなかった。
今はこうして“理想”をたくさん思い描けるようになった。

幼少期から
なんでも暗い方に捉えがちで
いつでも周りの人にとって自分がどうあればいいのか、
要は“みんなにとっての理想の私”であるべきかを優先して生きてきた。
だから、自分自身の理想がわからなかった。
都合のいい人を演じ続けた結果、
精神を病んだ。
恐らく今も病んでいる。
きっとこの先もずっと。

それでもいい。
それが自分だから。
だって、病んでいても
自分で言うのもなんだけれど
素敵な理想を思い描けるようになったのだから。

こんな私のことを
「おもしろい」
と言ってくれる友人だっている。
私は恵まれている。

今日のnoteの〆に、
1つ、しょうもないことをお伝えします。

“茶色い紙袋の匂いが好き”。

以上、青空の見える窓際よりお送りしました。

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