食事で涙が出た話【国立市:porte cafe】
金曜日の昼食の話。
かねてより気になっていたporte cafeへ。
厚みのある階段を登ること10数段。
目的地の扉を開ける。
キッチンから
穏やかそうな男性が
「いらっしゃいませ」と
声を掛けてくださった。
白と明るい木の色が印象的な店内。
1席を残してあとは埋まっている。
おしゃれなBGMに料理をする音、談笑する声が程よく調和している。
いわゆる“優しい時間”といった雰囲気のものが流れている。
ここ何日か、いや1ヶ月ほど
心がピンと張り詰めていて
ずっと心臓を誰かに握られているような感覚と共に過ごしていた。
それはさておき、
私が注文したのは
「デリ3品と雑穀米プレート(サラダ・ドリンク付)」
+
「カップスープ」。
デリは
・さつまいものおかず
・お豆腐の韓国風のおかず
・蒸し鶏
飲み物はデトックスティーを選んだ。
カップスープはかぼちゃ。
ワンプレートに、宝石の如く盛られた料理。
鮮やかだけれども優しい黄色のスープ。
透き通る茶色のお茶。
サラダを一口。
ヨーグルトのような爽やかな酸味のあるドレッシングが沁みる。
肉体疲労がすっと抜けていくような感覚を覚える。
スープを一口。
ほんのり甘い、温かいスープで身体が温まる。
柔らかなブランケットで包まれるような気持ちがした。
食べすすめていくうちに何故か涙が溢れてきた。
何だろう。
全てを受け入れてもらえたような、許されたような、安堵感があった。
ずっと心臓を握っていた見えない手が離された。
心拍数は下がっていた。
不思議だった。
「おいしい」
だけではなくて
心を解放してくれる、そんな味。
本当にありがとうございました。
ごちそうさまでした。
そして仕事を辞めました。
ここから再スタートです。
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