6・努力=準備力

店長になって最初にやることは・・・

『挨拶をする』こと『理念を掲げる』こと。
そして、『準備を怠らない』こと。

私は小さい頃から芸人になろうと決めて学校に通ってたんだ。学校に行く理由は、前の日に考えた話(ネタ)を友達に話しに行くこと。それと相方を探すこと。

学校ではそれなりに面白い人という立ち位置にいたし、自信もそれなりにあった。だから当然大人になったら芸人になって、売れて、テレビで見てた風景を味わうものだと信じて疑わなかった。

学祭とかで調子のいいやつが司会なんかやってモノマネとかで笑いを取ってたりしても、鼻で笑い、将来ビックになる私は、こんな所で頑張る必要もなければ出る幕でもないし、もし出ることがあっても上手くやれる自信しかなかった。

結局のところ、これが【根拠のない自信】というやつだ。

私は大人になって相方が決まらなかったが一人でお笑いの養成所に通う事にした。そこで直面した壁というのが、やれば出来ると思っていた人前に立って喋るという基本的な事が全く出来なかった。もっと言えば、全然面白くないやつより出来ていなかった。

まあ、その後は何だかんだあって自分なりに努力を重ねたけど、そこを埋められず5年で芸人を諦めた。

その時に挫折というか敗北というか。ずっと小さい頃から決めていた芸人を諦める事に対する決断をしたときに身体を壊して倒れたんだ。

療養中に考えた。後悔しかなかったよ。未練しかなかったよ。何が悪かったのか。今後どうするべきなのか。ずっと考えてた。

結論が出た。

努力の仕方が悪かったんだって。

ん?芸人の努力って何だ?ネタ考えることか?発声練習とかか?いや違った。

そもそも、なぜ子供の頃からやりたかった事なのに子供の頃から始めていなかったのか。あの時、学祭の司会のやつからマイクを奪ってでも前に出てやるべきだったんじゃないのか。

芸人になってからも、誰かに面白いことしてよ!的な振りを振られても、そんなフリでウケないだろ!と言っていた。今出る所じゃない。誰かがスベっても鼻で笑い、俺ならこうしてたよ、なんて頭で考えて終わってみたり。

詰まる所、私はなんの挑戦も失敗もしない。芸人の前に人として面白くないやつだったんだって事。

やらない言い訳で身を固め、自分の半径内だけで行動してしまうクセがついてしまってたんだと。

あの頃のまま大人になってたんだと。

やらない言い訳を探す事より、何かしら行動に移してウケなかったとしても、ウケなかった時の言い訳を考えた方が笑いに繋がっていたんじゃないのか。そもそも、あらゆることを想定して事前に考える準備が出来ていなかったのではないのか。トライアンドエラーすら怠ってしまっていた。

君はどうだ?

やれる自信はあるか?

その自信に根拠はあるか?

その自信に根拠を作ろう。

出し惜しみするな。後回しにするな。

やれることは端から恥まで全部やろう。

自信とは徹底的な準備にこそある。

やるべき事を今すぐやる事が努力なんだ。

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