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bloodthirsty butchers - 7月/July 心

今回は #思い出の曲 というテーマで書いてみたい。思い付く曲は多く、思い出という言葉からなのか、私のものの見方考え方の問題なのか、どうしても苦しかったとき自分を支えてくれた曲を選んでしまう。生きていくと壁にぶち当たることはどうしてもあって都度乗り越える必要はあったが、そんなときに聴いていたのがブッチャーズの「7月/July 心」だった。

ここにあるだけの夢を川で遊ばせ
流れにまかせて流れに逆らい
夜には静かな炎が燃え始め
君に伝えたいだけ
どこにも君はいない

「7月/July 心」

歌詞にあるように、私の思い出とは喪失感という痛みを伴うものであった。恋人にフられた時も、誰かが亡くなったときも、どうしようもなくて、でも仕方なくて、ただ苦しくて、でもしっかりしないといけなくて、ただただ拳を握りしめた日に空を見上げながらこの曲を聴いたのだった。

あふれるくらい
たくさんの星の下
あふれる涙を
必死におさえている
星もないてる
僕も涙止まらない
ゆすらないでくれ
さわらないでくれ

「7月/July 心」

不器用な男のやり場の無い感情がこれほどまでに表された歌詞はあるだろうか。感情の発露が躊躇われている分、ギターが、音が泣いている。言葉に出来ない喪失感がエモーショナルに表現されている。


27歳で喪主を務めたあの日、確かにこの曲が、歌詞が、ギターが頭を過ぎっていた。あの時、私を包んでくれてありがとう。


悲しみをぶっ飛ばせ。


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