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オンライン模試は入試につながるか

今日まで駿台予備校が完全オンラインで共通テスト模試を開催していました。自分も参加したのですが、なにせ初めてのことで気付くことがたくさんあったので参加した側の立場から今回は記事を書いていきたいと思います。

著作権的な問題があるかもしれないし、模試に集中したかったので試験中の写真などはありません。すみません。できる限り解説したつもりです。

ついにオンラインで模試が開催された

今回の駿台atama+模試は7月上旬に行われた駿台共通テスト模試の問題を使い、自宅などのpc環境が整った環境であれば、2週間の期間中自由な日程で模試を受験できる、従来の模試とは一線を画したものになっています。

意外とオンラインのこの模試でできたことがありました。まず最初に驚いたのは、問題に書き込みができたということです。さすがにPC上の画面なので文字とかは書けなかったのですが、直線、四角、鉛筆の3機能が搭載されており機能上は書き込みができるようになっていました。さらに問題の拡大縮小もでき、実際のマークシートと同じ形の解答用紙を使って答えるようになっていたのでオンラインでできる限り実際の模試に近づけていたかなと思います。

反対にまだ新しい形の模試なので改善の余地がある点もありました。パソコンのスペックの問題かもしれませんが解答中に画面がフリーズして問題が解けない時間があり、かなりフラストレーションが溜まりました。特にマークミスに気付いてあと1分ってなった時に固まってあーもうっっ!ってなってかなり焦りました。あと会場で受験する時はアナウンスがあるんだから時間も1回くらい表示してくれればいいのにと思うこともあったり地理の地図記号が潰れてるところまで再現してくれなくてもと思ったりしました。ですが新しい取り組みなのでまだまだこれからよくなっていくだろうなと思います。

まあでも正直、読解系の科目英語、国語を解くのはかなりやりづらかったです。いくら書き込みができるとはいえ、時間内で文字を書いてチェックはできないので書き込むにも限界があり、ふだんからそういうことをやって問題を解いている人には厳しい戦いになったのではないかなと思います。

あと、カンニングはやろうと思えばいつでもできる状況でした。まあ、模試なのでカンニングしたら自分の成績が信用できなくなるだけなのですが、それで判定をかき乱された側の人はたまったもんじゃないだろうなとは思います。模試以外、特に入学試験とかでオンラインにしようとなるとこれは見逃せないことではあるはずです。

今後の試験でも活用できるのか

今の時世もあるのでこの先オンラインで試験をやる大学がででくる可能性は十分にあると思います。(現にAOの試験ではオンラインでやる大学もあるみたいです) そうなれば今回のこの模試は数万人規模で開催されたこともあり、参考にされることは間違い無いでしょう。この先こういった試験が公的な試験、特に入学試験で活用されるにはカンニングを防ぐ・平等な状況で試験が開催できるという課題を解決する必要があると思います。正直、カンニングは他人が監視する状況でなければ必ず誰かが起こすものではあると思います。本番でスマホを使って見つかるような人もいるくらいなので。 今回の模試ではそこはクリアできていません。じゃあどうすればいいんだろうという話になってきますね。

そこで1つのプロトタイプとなるなと感じたのは昨年自分が参加した高校生クイズ2019のネット予選大会です。去年はまさかこんなことになるとは思っていなかったので正直会場でやりたいと思っていましたが、今考えるとオンラインの形の先駆的存在でした。完全にオンライン、仲間以外、誰とも会うことない予選でした。

高校生クイズでのやり方は オンライン予選を生配信で開催→その結果で出場校を決定→予選で不正行為がなかったか参加者に予選に参加した映像を録画させそれをスタッフが確認→正式に出場校が決定、映像がないまたは不正があれば失格   という流れでした。録画したものを後で確認するという流れはその場に第3者が立ち会わなくてもいいという点で入試による移動を抑える、密集を防げるという点でかなりいいのではないでしょうか。

ただし、これを何百人合格させるという規模でやるのはかなり難しいのかなと思います。合格者だけの映像をチェックするにしてもそれぞれの試験映像を全て視聴しなければならないので、膨大な時間がかかります。そうなるとAIの活用とかになってくるとは思うのですが、どうやら旺文社がカンニングチェック用のAIの展開を始めたみたいです。動き出しが早い…!

こういうシステムが冬までに構築されるのであれば何十万人となる共通テストの規模では厳しいと思いますが、大学の個別学力試験がオンラインで行われる可能性は出てくる気がします。横国大みたいな共通テストだけというところもさらに出てくるかもしれませんが。

ということで、自分たち受験生は今後入試がオンラインで開催という可能性も加味しておいた方がいいのかなと思います。かといって受験勉強の内容が変わるわけではないですけども。数年後であればオンラインの入試は当たり前になるかもしれませんね。

久々の長文の記事でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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