西野甘夏

秋田出身埼玉在住。ひとりの時間とカフェと喫茶店とコーヒーを愛しています。ビール党です。…

西野甘夏

秋田出身埼玉在住。ひとりの時間とカフェと喫茶店とコーヒーを愛しています。ビール党です。最近好きなのが、はらドーナツ🍩天むす🍙焼きビーフンです。

最近の記事

春キャベツは大きくて軽いものを

旬のものを意識して食べるようになったのはここ数年の話。 春は特に分かりやすく「この時期だけ!」な食材が多い気がします。 新じゃが、新玉ねぎ、菜の花、そら豆、山菜やたけのこ等々がスーパーに並び始めると、おぉ春が来た~って思います。 あと、ホタルイカやあさりなんかの初物も、ついつい手に取ってしまいます。 そう言えば、国産あさりを今年はまだ見かけてないのですが、出回ってないんですかね? って書いていると、よっぽど料理好きで上手な感じを醸し出しているかもですが、今は便利なレシピ

    • 1億円の低カロリー【#ショートショートnote杯】

      謎解き好きの山内先生が作ったんだなコレ絶対。借り物競争の借り物が書かれたメモを見てすぐ思った。 「さとやんの、何て書いてる?」 隣のレーンから伊丹が覗き込んできた。 「1億円の低カロリー」 「わーお。イカれてるね。俺のも見てよ」 伊丹のメモは『金持ちジュリエット』。間違いない、山内の仕業だ。 「ムズい。かったりーマジで」 高校生にもなると、体育祭なんてのは息抜きイベントでしかないから、さほどエキサイトもしない。先生たちの詰所のテントを見ると、腕組みしてニヤニヤし

      • 数学ギョウザ【#ショートショートnote杯】

        鶏ひき肉に紫蘇を入れたやつが好きだから、まずそれ作ろう。 トマト・チーズ・バジルもいいよね。白菜&豚肉には致死量ぐらいショウガを入れて。包んじゃえば何でもギョウザになってくれるから、思い付くままに包み込むの。包み込むように。あー、MISIA聞きたくなってきた。 変わりダネで、チョコレートとマシュマロ、ツナと玉ねぎ、ザワークラウトにベーコンもいっちゃおう!ギョウザの皮、小さめのほう買ってきて正解だったね。 こんなに作ってどうするんだ?って思うでしょ。なんとかなるのよ、ギョ

        • アナログバイリンガル【#ショートショートnote杯】

          ミルちゃんは古臭いよねって陰で言われてるのは知ってる。 私の毎日を彩るのは、ひいおばあちゃんが使っていた鞄や、スカーフ。古い着物や帯をほどいて作ってくれたスカート、ワンピース・・・そうだ、定期入れも素敵。ハンカチはスワトウ。満州にいた頃のものなんだって。 身に着けたらもう私は、令和のモガ。 「ミルちゃん。次、音楽だよー」 早く音楽室行こ、って、唯一のともだち、民子ちゃん。私、民子ちゃんのしわしわネームも大好き! 「待ってけらんせ、すぐ準備するんてがに」 「えー、何

        春キャベツは大きくて軽いものを

          空飛ぶストレート【#ショートショートnote杯】

          ずいぶん遠くまで来てしまったなぁと、山頂から街を見下ろした。まるで気分は逃亡者だ。 美徳の基準が変わるのは、時代の流れ。 きっかけは小さなニュースだった。国民の半数がメンタルの不調を訴えるようになり、精神科や心療内科はパンク寸前。この状況を取り上げた報道番組で、とある医師が「原因は日本人特有の“気を遣いすぎる”事にある」とコメントした。 この発言は、心の問題に悩む人々に深く刺さった。 健やかに生きる為には本音を隠さないこと、と大半が思うようになるまで時間はかからなかっ

          空飛ぶストレート【#ショートショートnote杯】

          君に贈る火星の【#ショートショートnote杯】

          移住したいわ、と君が言うので、僕はすぐに火星行きのチケットを手配した。 火星は今、建築ラッシュ。住みやすいという評判が全宇宙に広がり、人気急上昇中だ。 「地球の再生まであとどのくらい?」 君は窓辺で七色のエナジーウォーターを飲みながら僕に尋ねる。 「あの星が一番きれいだと聞いたことがあるのよ」 「そうらしいね。僕の家系は地球由来なんだけど、時々その頃のスクリーンが降りてくることがあるよ」 「素敵ね」 「ワンダーランドだよ。楽しくって怖くって。そう、恐れが湧くんだ

          君に贈る火星の【#ショートショートnote杯】

          私の脳みそ

          先日、脳神経外科に行ってきました! 私は筋金入りの偏頭痛持ちなのですが、その中でも前兆アリの、症状が激しいタイプです。偏頭痛には市販の鎮痛剤が全く効かないので、いつも病院で処方してもらっています。 今までは、お盆で帰省したついでに、高校時代から通院している地元の病院へ行って処方してもらっていたのですが、コロナ禍になってから帰省できておらず、お薬のストックも無くなりつつありました。 ここ数年、特に冬に起こりやすくなっているので、今のうちにお薬をもらっておかないとなぁ・・・

          私の脳みそ

          MVも楽しい3曲♪♪♪【#スキな3曲】

          スキな3曲というお題のおかげで、noteへの動画などの埋め込み方&目次の作り方を覚えることができました! それが嬉しくて、嬉しくて・・・(;∀; 普段はPCもスマホも全然使いこなせてないので、興奮しとります。鼻息荒いです。目もバッキバキです。 調子に乗ってもう1件、やっちゃいます!今度は、MVも楽しい3曲です。 1. FIRE 【 I don't like mondays】彼らを知ったのは別の曲からなのですが、MVはこれが一番好きです。デビュー曲だというから驚きです。楽

          MVも楽しい3曲♪♪♪【#スキな3曲】

          夜に捧げるparis match【#スキな3曲】

          paris match への偏愛は止まりません。おそらく一生。 もう、大好きで大好きで、大好きを通り越して、一体この気持ちはなんなんでしょう!?わかりません、助けてーーー!っていうぐらい好きなんです。ほかにも好きなアーティストはたくさんいますが、paris matchは殿堂入りなので、比べることができません。 メディアにはほとんど登場していないので(おそらく地上波のTVには一度も出たことがないのでは?ラジオはたまに出演されてます)、ご存じない方も多いのではないかなー?と思

          夜に捧げるparis match【#スキな3曲】

          LEMONADE【#2000字のドラマ_小説】

          待ち合わせたのは、A1号館へ続く並木道のベンチ。 夏の気配がしてきたこの季節、木陰がちょうどいい涼しさで、人気のスペースだ。授業の合間は場所の取り合いになるぐらい。 でも、今日は土曜日。 閑散としている午後、誰と争うこともなくベスポジを確保して、かれこれ1時間。 彼女との約束の時間まで、あと10分。 晴れて良かったなぁ、と、深呼吸がてら青空を見上げた。雨なら雨で、校舎内のカフェテリアに移動すればいいやと思ってたけど、できれば外で会いたかった。 夕方にしか会ったこと

          LEMONADE【#2000字のドラマ_小説】

          夜のシャインマスカット【#2000字のドラマ_小説】

          雨が降ると会いたくなる。 石畳の小路の奥まったところに灯る、この小さなビストロで。 濡れた傘を畳んで、薄暗いカウンターの角を選んで。 目立たないように。 ときどき肩が触れたらそっと指をからめた。 誰にも、何にも、気づかれませんように。永遠に、このまま。 「次、何か飲まれますか?」 声をかけられ、ハッとして顔をあげると、空になっている私のグラスを、カウンター越しにシェフが指さしていた。 「国産のスパークリングで、美味しいのが入ってますよ」 「あ。じゃあ、それを

          夜のシャインマスカット【#2000字のドラマ_小説】

          カルピスは奇しき力を人に置く【#2000字のドラマ_小説】

          「まずあれだ。颯太は酒が弱いっていうのがなぁ」 なんとかならんかねぇ、と言ってウーロンハイを飲み干す平二郎は、この1時間でもう3,4杯はいってる。それなのに顔色変わらず、テンションも変わらず。すげぇなぁ。ガタイ良くて元ラグビー部だと、みんなこうなの? 「体質だもんよー。しゃーなし」 二杯目のカルピスサワーで、俺はもう動悸がしてきてる。いや、でもこのドキドキは、アルコールのせいだけじゃないんだ。よく分かってる。 重たいジョッキを握りしめ、早くも顔が真っ赤になっている俺を

          カルピスは奇しき力を人に置く【#2000字のドラマ_小説】

          珈琲たいむ

          いつからこんなにコーヒーが好きになったのかなぁ?と振り返ってみますと、多分、32歳~33歳頃からではないかと。 昔は苦手だったんですよ。あの香りに酔うというか、飲むとちょっと気持ち悪くなったりして。ジュースとか炭酸系もそんなに飲まないので、基本はお茶でした。冷たい麦茶か、熱いほうじ茶。まぁ、おばあちゃんです。 それが、何をきっかけにコーヒーを飲むようになったのか。それは「残業」です。 残業が続くようになって、しんどくて、その気持ちの切り替えのために飲むようになったのが始

          珈琲たいむ

          ひとりの時間

          ありのままの私。とは?一体。 他人あっての「私」なので、さまざまな顔があり、どれが本当の私なのか皆目見当がつきません。いやそもそも、本当の私、なんて言葉自体がとても困難なもの。雲を掴むような話なのです。 誰しも一つの顔しか持っていないわけじゃない。引くぐらい意地悪だったり底なしに優しかったり、気が強かったり弱かったり。真逆の質が混在して、自分でも手が付けられない。そんなものなんじゃないでしょうか。 いや、あの人は間違いなく聖人だ!と思える人もいます。 でも、すべては自

          ひとりの時間

          よふかしの誘惑

          宵っ張りなのです、昔から。 布団に入った途端眠れていたのは、小学4年生くらいまでだったと思います。そこから20代に差し掛かるまで、ずーっと寝つきの悪い子どもでした。寝つきが悪い、ということを超え、あれは不眠症でした。 自然な眠気、というのが分からなくなっていたのです。 寝なくちゃ、寝なくちゃ、と思うほどにそれは遠ざかり、目も頭も冴えてゆく。深夜ラジオがお友達。聞いているうちに眠くなるかと思って聞き始めたのですが、ただのヘビーリスナーになっただけでした。(でも楽しかったな

          よふかしの誘惑

          いつも心に音楽を

          何だったらお金に糸目をつけずに買うかと言ったら、そのひとつは音楽です。 いいなー、と思ったら買います。CDなり、ダウンロードなり。 今って、買わないんですってね。みなさん、サブスクとか、そういうのの使い方が上手なんでしょうね。あと、CDを買うということは、ひとつモノが増えるということでもあって、そういうことも、時代に合ってないのかもしれません。 初めて買ったCDで世代が分かると言いますが、わたくしの場合、THE BLUE HEARTSの「TRAIN TRAIN」でした。

          いつも心に音楽を