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手取り15万円の壁とは?

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Twitter上で話題となった手取り15万円の議論。これが死なないギリギリのラインであるとか、15万円あれば生きてはいける等の意見が様々出てきて話題となった。また、12年間同じ職場で働き続けて手取り14万円しかもらっていない人に関してもニュースサイトで取り上げられ、賛否両論の議論が起こっている。

日本企業の現状を考えると手取り15万円であれば額面20万円程度。大企業の大卒新卒求人で初任給が20万円程度が多い為、中小企業であればそれ以下の場合も多くある。また、高卒であればさらに下がる為、確かに手取り15万円というのは現実問題として存在しているのは容易に想像ができるだろう。

もちろん、日本企業は長らく終身雇用制度に伴い、年功序列型の賃金体系が取られてきた。そのためトータルの生涯賃金が保証されていることにより、ある意味モチベーションが保たれ、幻想に夢を持ち我慢を強いられてきた。しかし、この終身雇用制度の崩壊によりこの幻想や夢も崩れたが、年功序列型の賃金体系は維持されている企業が大多数である為今回の手取り15万円が話題に上がったともいえるだろう。

終身雇用制度が崩壊しているにもかかわらず、年功序列型の賃金が継続されていることにより、同じ企業で勤め続けるメリットはほぼ皆無となり、デメリットだけが増えたともいえる。デメリットの面でいえば、同じ企業で12年間働き続けても手取り14万円であるように昇進や昇給が見込めない部分である。昇進には枠があるし、昇給を毎年多くの従業員に割り当てるだけの利益増加を継続できないのが企業の現実である。

企業としては人手不足を唱える企業もあるが、それは安い賃金で働いてくれる人手が不足しているというのは真の意味である。逆に企業が経営不振であれば人員削減をおこなう。45歳以上を対象に早期退職という名のリストラを大企業がおこなう時代。リストラの恐怖に怯えて低い賃金で雇われ続ける、働き続けるメリットがあるのだろうか?

時代に即したマインドを持って一人一人が働き方を変える必要がある。単純に一つの企業で働き続けるのではなく、転職や起業を見据えた働き方をしていくべきである。副業を始めることでもいい、人脈構築を目的としてもいいから今働く企業を利用するくらいのマインドを持って行動をしていくべきである。

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