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<おすすめ最新刊情報>〜 6月小説編Vol.4〜

「明け方の若者たち」カツセマサヒコ (著)

明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江ノ島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、"こんなハズじゃなかった人生"に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。それでも、振り返れば全てが、美しい。人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。

「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」葵遼太 (著)

彼女は死んだ。そして僕らは、出会った。ねーねーねー。高校三年生の朝は、意外な声に遮られた。狸寝入りを決め込む僕に話しかけてきた同級生、白波瀬巳緒。そして、隣の席の、綺麗な声が耳に残る少女、御堂楓。留年し、居場所がないと思った学校のはずなのに、気づけば僕の周りに輪ができていく。胸はまだ、痛む。あの笑顔を思い出す。でも、彼女の歌声が響く。ほんのり温かいユーモアと切なさが心を打つ、最旬青春小説。

「代表取締役アイドル」小林 泰三 (著)

イエスマンだらけの役員会、研究所では、データ改ざんは当たり前、逆らった社員には陰湿ないじめが待っている……。
そんな会社で、お飾りでなく、自分の頭で考えようとするささら。
敏腕美人秘書・菜々美とともに、ささらはダメ会社の危機を救えるのか!?笑っている場合ではない、本当は怖い企業小説!

「食っちゃ寝て書いて」小野寺史宜 (著)

作家の横尾成吾はここ数年、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、との不安を感じていた矢先、担当編集者からボツを食らわされ、不安に拍車がかかる。書くことを何よりも優先し、ずっと一人で生きてきた横尾。友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の新しい担当になった井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、もう後はないと気は焦るばかり。菜種は、自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめる――。〈2019年本屋大賞第2位〉の著者最新長編!

「風に恋う」額賀 澪 (著)

かつては全国大会金賞、マスコミにも頻繁に取り上げられた、名門高校吹奏楽部。幼馴染の基(もとき)と玲於奈(れおな)は入部したものの、現在の部にかつての栄光は見る影もない。そこへ、黄金時代の部長だったレジェンド・瑛太郎がコーチとして戻ってきて、あろうことか3年生たちを差し置いて、1年の基を部長に指名する。選抜オーディション、受験との両立。嫉妬とプライド渦巻く部で孤立する新入生男子の部長は果たして、全国大会開催地・名古屋国際へ行くことができるのかー―かつての輝きを懐かしむすべての大人たち、部活動に青春をささげるすべての中高生の胸に、リアルな言葉が突き刺さる王道青春エンタメ小説!

「祈り」伊岡瞬 (著)

どうして、自分が大切に思うものは消えて行くのか?ふたりの人生が交錯する時、心震える奇跡が起きる東京になかなか馴染めない25歳の楓太は、ある日公園で信じられない光景を目にする。炊き出しのうどんを食べる中年男・春輝が箸を滑らせたその瞬間――。“田舎者”の劣等感を抱える若者と、“望まない力”を持つがゆえ暗い過去を背負って生きてきた中年男の人生が交錯するとき、心震える奇跡が起きる。

「さようなら、君の贖罪」半田畔 (著)

朝食を食べた佐久が部屋に戻ると、パジャマ姿の少女と、アザラシがいた。意味が分からず現実を受け入れられないでいると、少女が目を覚ました。混乱した会話をかわしたと思ったら、少女は目の前から消えてしまった。アザラシを連れて。今のは夢? 現実? 混乱する佐久は、その少女が同じ高校に通う生徒だと知り? 「特別」と「過ち」を抱えたふたりの優しい再生物語!

「増山超能力師大戦争」誉田哲也 (著)

超能力で事件を解決!? あの面々が戻って来た。映像化もされて話題となった人気シリーズ第2弾!超能力ビジネスが認定された日本で、一級超能力師の増山圭太郎は事務所を開設。見た目も能力も凸凹な事務所の面々だが、依頼内容も浮気調査や人探しばかり。そんな中、超能力関連の先進技術開発者が行方不明となり、妻から調査を依頼される。やがて所員や増山の家族にまで危険が及び始めて――。

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