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ペットを飼うには何が必要?

皆さんが考える「ペットを飼い始めるために必要なもの」とは何でしょうか?
もちろん、エサや水、ケージ、遊び道具などの食料や道具も必要ですが、私たち飼う人間側にも、一つの生命を授かるために必要不可欠なものがあります。


ペットを飼う人間に必要不可欠なもの

1.一つの生命を立派に育て上げる「覚悟」

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ペットショップや各自治体の動物愛護センターなどから授かったペットは、まだ人間の住む社会がどのようなものなのかを知りません。飼う人間側は、人間と共存する上で必要な「秩序」や「ルール」「モラル」などを時間をかけてでも覚えさせていく義務が発生します。
したがって、一つの未熟な生命を立派に育て上げるには、安易に投げ出さないための相当な「覚悟」が必要です。

2.人間を育てること以上に求められる「忍耐力」

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イヌやネコもそうですが、人間以外の動物は「人間の言葉」を話すことができないため、鳴き声や行動で人間に物事を伝達するほかに方法がありません。痛い思いをしたときに「痛い」、寂しいときに「寂しい」などと発することができず、ただ鳴き声を上げて伝えるしかないのです。
また、授かったばかりのペットは人間の住む社会で暮らすために必要な「秩序」や「ルール」「モラル」を知らないため、家財の破壊から食べ散らかし・飲み散らかしに至るまで毎日がやりたい放題です。
「もう自分の手に負えない」という理由で飼い主本人や家族が精神的に病んだり、家庭崩壊が起こることを未然に防ぐためにも、「ペットの生命を授かること」は「並大抵の忍耐力以上の忍耐を強いられることを覚悟しなければなりません。

3.ペットのメッセージから得る「学ぶ力」

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前述の通り、ペットは人間の言語を話すことができません。人間へのメッセージは「鳴き声」や「行動」でしか表現できないのです。
もちろん「嬉しいとき」にはしゃいだり「寂しいとき」に落ち込んだ表情を見せたりすることはとてもわかりやすいのですが、それはほんの一部の感情表現に過ぎません。
例えば「無駄鳴きが多い」場合、やみくもに叱ったりしても効果はありませんし、暴力などはもってのほかです。「なぜ無駄鳴きが多いのか」と疑問を持ったりストレスの原因になっていることはないか」や「こころの病気などではないか」などの原因を調べて適切に対処することは、飼い主である人間にとって重要な「学ぶ力」につながります。

4.他人に迷惑をかけない「責任能力」

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ペットを家族の一員として受け入れ、手塩をかけて立派に育て上げることはとても重要ですが、他人に迷惑をかけない不快な思いをさせないためにも「責任能力」はまたさらに重要です。
イヌ(またはネコ)が好きな人もいれば、逆も然り。ペットが良かれと思ってやっている、もしくは飼い主がやらせていることが相手にとっては不愉快に感じることがあるのは当然です。
接する相手に不愉快な思いをさせないためにも、飼い主自らが「責任能力」を持つよう努めることが重要です。

主観的にみる動物愛護の課題

1.行政は一般人に「丸投げ」

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行政機関である各自治体の「動物愛護施設」は、殺処分を減らすために里親(保護されているペットを譲り受ける人間)に譲り渡すことに積極的ですが、里親希望者との面談や簡単な書類チェックのみでの安易な譲り渡しは、ペットを譲り受けたこと自体ペットが引き起こす問題行動により家庭不和を招いたり、身勝手な飼い主による迷惑行為を起こしかねません。
行政機関の動物愛護分野は、譲り渡した後も責任を放棄せず、引き続きアフターケアモニタリングにも力を注ぐ必要があると思います。

2.譲り渡した後のペットは飼い主の思うがまま

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行政機関(動物愛護施設)などから譲り受けた保護されたペットをどう育てるか、またはどう育つかは、飼い主の裁量による判断によることが多く、飼い主もまた客観的な視点から自身の飼い方を見つめ直したりすることをすることも少ないので、飼い方から性格が剥き出しになる可能性は大いにあり得ます。その結果、「無駄鳴き」などの問題行動の続発、家屋の衛生状態の悪化家財の損傷が起きても、飼い主自身不適切な飼い方によるものだと客観視することができず、「イヌ(または)ネコの個性性格だから」とか「自分にはどうすることもできないから放っておくしかない」といった理由で片付けてしまうことになりかねません。
したがって、飼い主は自分を客観視できる力を身につけるか、客観視できる性格である必要があると思います。

結局ペットを授かるには「ライセンス化」が必要?

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主観的にみて、ペットを授かったり譲り受ける際には、多頭飼育崩壊や安易に捨ててしまうことを防ぐために、各自治体で適性試験」を実施し「ペットを授かってから看取るまで適切に飼うことができるか」を確かなものにするために「ライセンス化」する必要があると思います。
つまり、自動車の運転免許と同じように、筆記試験実技試験に合格し、ライセンスの取得に至らないと飼育できないようにするということです。

設ける適性検査としては、

  • ペットの飼育に必要な基礎知識習得のための筆記試験
    (習性や飼育上で起こりうるリスク、その解決方法のレクチャー等)

  • 飼い主自身の健康状態(特に心理(精神状態や性格)検査)
    (そのときの気分だけで飼育しようとしていないか等)

  • 飼育実技試験フィールド、または各家庭での仮飼育による実技試験
    (適切・適正に飼育できるかを実際に試験)

譲渡後のライセンス更新項目としては、

  • 譲渡時と譲渡後の飼い主自身の健康状態(特に心理(精神状態・性格))の比較
    (譲渡時と比べて心理・精神状態・性格の変容は見られないか等)

  • 譲渡後のペットの飼育状況などのヒアリングやモニタリング
    (実際に飼ってみてどうか、家庭の状況等を訪問するなどで確認する等)

  • 改善が難しい場合の助言やアドバイス
    (専門の職員が訪問するなどして実施)

ライセンス取得後、職員の助言やアドバイスを無視し不適切な飼育をした場合の罰則等

  • 適切かつ適正な飼育のための筆記・実技試験の再試験

  • (軽い場合)ライセンスの一時的な剥奪とその期間のペットの一時返還

  • (最悪の場合)ライセンスの永久的な剥奪や取り消しとペットの施設返還

最後に

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みなさんも薄々は感じてるとは思いますが、ペットも「一つの生命」です。
飼う側の人間は「一つの生命を授かっている」という自覚を持つとともに、秩序マナーモラルを身につけさせ、看取るまで育て上げるという義務があります。

そのときの気分で譲り受けてしまった
問題行動を個性や性格だと誤認識する
飼えなくなったら捨てれば良い

そんな身勝手な人間に飼われたペットはどういう気持ちになるでしょうか。
こういったことを二度と起こさないためにも「飼育のライセンス化」「不適切な飼育に対する厳罰化」は徹底されるべきだと私は思います。

最後までご清覧いただきありがとうございました。
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