3匹のこぶた ~自立~
あるところに母ぶたと3匹のこぶたが住んでいました。
こぶたたちも大きくなってきたので、母ぶたは、3匹を少しずつ自立させようと考えました。そこで、あるときこぶたたちを呼んで言いました。
「あんたたち、来月から生活費入れなさいよ。持って来なかったら出荷するからね」
さて、困ってしまいました。3匹は働いたことがありません。3匹で話し合った結果、それぞれ自分で選んだ方法でお金を稼ぐことにしました。
長男の豚一郎はとんかつ屋でアルバイトをすることにしました。しかし、面接に行ったまま帰らぬ豚となってしまいました。
次男の豚二郎は、母ぶたの財布から盗んだお金でパチンコに行きました。しかし、あっさり負けてそのまま姿をくらましてしまいました。
三男の豚三郎は兄たちの失敗を見て、もっと賢く稼ごうと考えました。そこで、「どんな豚でも楽して稼げる方法」という情報商材を作りました。
内容は薄っぺらでしたが、過剰な煽り文句のおかげで飛ぶように売れました。豚三郎は使いきれないほどのお金を手にしました。
クレームが出る前に姿を隠そうと、豚三郎は遠い国へ移住しました。
このように、弱肉強食の世界で生き残るべき者が生き残りました。
こぶたたちもいなくなったので、母ぶたは彼氏を家に呼び寄せて幸せに暮らしました。
めかぶは飲み物です。