冷やし中華
冷やし中華ですが、海原雄山の初号機が「冷やし中華だとっ!? ふざけるなぁっ!!」と発狂していたのも記憶に新しいですよね。
なんでも中国には冷やし中華など存在しないからと、口をあんぐりとさせてアングリー状態になっていたらしいです。
しかしですよ、日本の中華料理は大部分がジャパナイズされていて、日本で生まれたものも多数に上るのです。
天津丼なんか中国の天津にはありません。
エビチリだって陳健民が豆板醤に慣れていない日本人の口に合うよう、ケチャップを使って日本風にしたものです。
ラーメンだって麻婆豆腐だって回鍋肉だって、オケラだってアメンボだって、だってなんだかだってだってなんだもんです。
だいたいこの初号機は中華料理屋に行ったら、メニューの右から順番に文句でも付けていたのでしょうか、この初号機は。
ウインドーの食品サンプルを、上からのオーダーでイチャモン付けていたのでしょうか、この初号機は。
そもそものところ世界に冠たるカンタービレなアレンジャー、この日本でジャン・アレンジされていない外国料理など数えるほどでしょう。
洋食にしたってそうです。
タラコスパゲティなんか日本ではキャビアが手に入らないからと、安いタラコにすり替えたものです。
日本においては一時が万事そんな感じですよ。
特にナポリタンなんて、アルデンテ無視したスパゲティをケチャップと炒めて作ると知ったら、イタリア人が十字を切り天を仰いで宣戦布告してくるでしょう。
そんな二号機以降は性格が丸くなり説教臭さが倍化してバイチャバイチャですが、やはり雄山先生は初号機に限りますよね。
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