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人生100年時代では60代は「まだ子供」



5分も走れない

ウォーキングだけでも、
ある程度体重を減らす効果はありました。

ただ、少し楽すぎるかなとは
思っていて、物足りない感じはありました。

60歳間近とはいえ、
人生100年時代においては、
60歳はそこまでじいちゃんではないだろうと考えたのです。

そんな時に、同世代の校長が2人とも
早朝ランニングをしている
ということを知って、私もランニングを始めようと考えたのです。

早朝で、仕事前のランニングですから、
あまり無理はできません。

ウォーキングと同じように、
30分だけ走ることに決めました。

距離的には3〜4キロ位でしょう。

ところが、ウォーキングなら
30分間なんなく歩けるところを、
ランニングとなると5分も走っていられない自分がいました。


5分も走れない

ウォーキングの時とは違って
足が重く感じ、2〜3分走っていると
息が切れ、心臓はバクバクと大きく鼓動してしまうのです。

私には無理だと思いました。

なので、それから1〜2ヶ月位は、
5分走って5分歩くような
ランニング&ウォーキングのような運動をしていたのです。

まあ、これをジョギングというのでしょうけど。

それでも、60歳に近いおじさんが、
ランニングを始めただけでも偉い。

そんなことを考えながら、
煮え切らない、甘々で中途半端な運動を続けていました。

そんな時、ある1冊の本に出会ったのです。

沖縄の猛者、仲尾次さん

その本というのが、沖縄県在住の中尾次嗣明さんという方の著書。

「上を向いて走ろう──老いの応援歌:私のはーえごんごん、ひやみかち人生」

Amazon.co.jp: 上を向いて走ろうーー老いの応援歌:私のはーえごんごん、ひやみかち人生(22世紀アート) 電子書籍: 仲尾次 嗣明: Kindleストア

中尾次さんは、現在、御年87歳、(1937年生まれ)。

47歳の時に、第1回那覇マラソンに出場し、
以来この本の執筆時点で
26年連続走っていたとのことでした。(現在フルマラソンは引退)

ベストタイムは55歳の時で、なんと3時間30分30秒。

それからも、70歳で4時間15分。

71歳で4時間26分、
72歳で4時間24分と少しではありますが、記録は一旦落ちます。

しかし、73歳で4時間12分と、
記録を更新するのです。

歳とともに体力は衰えるという
生物学的なセオリーと、真逆の結果になっているんです。

驚異ですよね。

でも、中尾次さんのすごさは、
それだけではありません。

70歳になってからブログを
書くようになって、86歳の現在も、
毎日365日欠かさずブログを更新しているのです。

中尾次さんのブログ

そして、このブログが
出版社の目に留まって、本が出版されたということなのです。

中尾次さんはこの著書で、
自分の生き方として以下のことを掲げています。


生き方

いかがですか。

中尾次さんは、「老いに反骨していくという気持ちで生きている」ともおっしゃっています。

その気持ちは87歳の現在も
変わりないようで、
ある日のブログで以下のようなことが書かれていました。


私も近づきたい

この謙虚さと向上心、頭が下がりませんか。

私の好きな「葛飾北斎」も、
90歳にして似たような言葉を残しています。

天、我をして5年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし

(訳)天が私の命をあと
5年保ってくれたら、私は真の画家になれただろうに

私は60歳。

仲尾次さんや北斎から見れば、
私はまだ子どものようなものかもしれません。


還暦はまだまだ子ども

そう思うと、30分くらいのランニングで、
あ~だ、こ~だと
へこたれている私はあまりに情けない。

そう思ったのです。

この中尾次さんの
本を読んだことで、
まだ還暦に近いだけの私の中に一本の軸が通ったのです。

人間は適応の動物

もともと単純な私は、80歳でも、
100歳でも走っている人がいると思うと、
私にも可能性がないはずはないと思い始めたのです。

そう考えるようになってからか、
はたまた、人間の体というのは
適応力があるというべきか、10分走ったくらいでは疲れなくなりました。

そして、あっという間に
30分くらい走れるようになったのです。

徐々に走れるようになったというより、
ある日突然、気が付くと
全工程を走れるようになったという感じです。

もちろん、スロージョギングレベルですが。

3キロから4キロの全工程を
一度走れてしまうと、
不思議なものですが、毎日それくらいは走れるようになったのです。

もしかしたら、中尾次さんの本を読んで、
一種の「ハイ状態」に
なっているのではないかと心配になり、ネットや本で調べてみました。

結果、「ハイ状態」ではなく、
「人間の体は与えられた状況に
適応するように設計されている」ということがわかりました。

しかも、高齢でも運動を続けることで、
思っている以上に短期間で
筋肉は強化され、心肺機能も向上するとありました。


高齢でも短期間で筋力増強

中尾次さんの本を読み、意欲が高まり、
毎日続けていたら体力が向上していた
という当たり前の話だったのです。

なので、中尾次さんには大変感謝しています。

ということで、
私は徐々にランニングにはまっていったのです。

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