Campanula

※この記事には、ドラマのネタバレを含みます。


9/5に新曲、CampanulaをYoutube,ニコニコ動画にて公開させていただきました。

この曲の歌詞は、とあるドラマの登場人物の生き様をモチーフにしています。

それは、「あなたの番です」に出てきた、神谷将人という26歳にして殉職した刑事です。

Campanula歌詞

最後に見た笑顔は少し悲しげだった
終わらない夢の中で 独り呟いた
「さよなら」

重ね合う真実の 輪郭は揺らぐ
蕾は芽吹く時を待つ

触れてしまったら 判ってしまったら
僕の鼓動は鳴り止むのだろう
変わらない現実の傍観者の 灯は赤い色に揺らいだ

胸に仕舞ってた 錆れた正義は 息の根を絶やした振りをして
再び目を覚まし歩き出した
見えない明日へと

何処かで願った微かな奇跡は 愛想を尽かして
ビスに打たれた真実は 今も眠ったままで
散らばっていく端数を頼りに

咲いた花は刹那の間に散った
散ることが贖罪の意味を成すのならば

触れてしまったら 解ってしまったら
僕の鼓動は鳴り止むのだろう
それでもいい 終わる未来と君の幸せは同値だとわかっているから

1つ刺す度に近づく終わりを
何も言わずにただ受け入れた
これ以上は何も失わせない
僕が君の代わりに咲き散るよ

役人の手は僅か1mmの 行く宛てのない隙を与えた
最後の花弁が落ちる前に叫んだ君の名を刻むよ

刻むよ

以上が歌詞になります。割とドラマの内容と関係なくフィーリングで書いた部分や自分の憶測で書いたところも結構ありますが、

「重ね合う真実の輪郭は揺らぐ」→立て続けに起こった事件の状況や特徴を全て重ね合わせると犯人が同一人物であると仮定した場合矛盾点も多く、犯人像の輪郭がはっきりしなかった。

サビは犯人を特定・近づいたら殺される(実際に殺された)、でも水城さんの言葉によって改心(確か)した神谷刑事は、それまで推理はしていたものの本気の捜査はしていなかったが、本来持っていた洞察力と誠実さ(個人的にそう思う)を取り戻し、黒幕へと立ち向かおうと心に火を灯すのである。

「ビスに打たれた真実」→神谷はビスを打たれて殺されたので、歌詞にビスという言葉を使いたかった。捜査途中の、まだ真実には辿り着けてない様子。

「散らばってく端数を頼りに」→黒幕の黒島ちゃんが数学オタクだったこともあり、犯人がボロを出してくさまがなんだか小数点以降の端数みたいだと思って、この表現にした。ちゃんとした数値のような完璧な犯罪のつもりでも出てしまったボロを頼りに黒幕に近づいていく、みたいな。

「1つ刺す度に近づく終わりを 何も言わずにただ受け入れた」
→ビスを一本刺すごとに死に近づいていくが、拷問されようと彼は自分の持つ情報を絶対に内山には言わなかった。

「最後の花弁が落ちる前に叫んだ 君の名を刻むよ」→こめかみにビスが打たれかけてる時に水城さんの名前を叫んだこと。

以上が、歌詞の内容になります。

曲全体のテーマとしては、「悪事を働いた主人公がそれを後悔し、本来の誠実さを取り戻したが惜しくも何者かに命を奪われる」といった感じです。


カンパネラの花言葉は、「誠実さ」と「後悔」


そしてこちらが、CampanulaのMV

https://youtu.be/KcakxVasr_Q?si=Xis0-x5nMC1Ujd_A


Hellneの今まで投稿した曲には一連の流れがありますが、一旦この曲で区切りがつきます。

これから始まる【第二章】に乞うご期待!

長くなりましたが、Campanulaの制作秘話は以上になります。沢山聴いてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?