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ろび
2020年10月26日 18:43
物語の始めに言っておこう、これはただの甘々なラブストーリーではない。恋愛経験の有る、無しに関わらず、人間同士が、「うまい事」ばかりで済まないのは、――皆様もご承知の事だろう。これは、俺の25歳から40歳までの長い人生の話しである。――今日も、仕事終わりに、ルーティン化されつつある、ゲーセンに足を向けた。――店内に入り、格ゲーのコーナーを目指す。当時、良く有った、個人経営の店だ。いつ
2020年10月26日 18:46
それから、数ヶ月――家に行ったり、遠くのゲーセンまで、足を延ばしたりと、楽しくて幸せな日々が続いた。ある時、俺達はベッドで寛いでいた。珍しく、俺の携帯が鳴った。――メールだ。俺も真夏同様に、人付き合いが得意な方ではない。数少ない友達の中に、学生時代からの女友達がいる。――今は、年に数回、連絡がある程度だったが…その、奈々からのメールだ。俺は、動揺した。――浮気だと思われたら、か
2020年10月26日 18:47
華に、別れる。と、宣言してしまった。――電話もいつ来るか、解らない。情を感じながらも、真夏の態度に、飽き飽きしてもいた。華から、メールが入った。――又、相談だろう…予想は裏切られた。――電話での、落ち込んだ様子は微塵も無く。「新しく入った人の、写メゲット!カッコいい!」焦った。――早く、別れた。と、報告しなければ…華が、他に行く!……と、思った。「真夏、話しが有る。」装った真剣