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『わらしべ長者』が教えてくれている「商い」の本質

『わらしべ長者』ってむかしばなしをご存知ですか?

知らない方は少ないと思うのですが、調べたらいろんなバージョンがあったので(笑)記憶が怪しい方は、まずこちらをご覧ください(短いです)

さて、観音様にお参りした青年が最初に手にするのは、"なんの役にも立たなさそうな1本のわらしべ"です。おまけに、自分の周りをブンブン飛び回る「邪魔なアブ」までくくりつけて、泣いているこどもにプレゼントするところからストーリーがはじまります。

はっきり言って、大人にとってそんなものは、なんら魅力的ではありません。うざったいアブまでついてます(笑)だけど、泣いているこどもにとっては、目を輝かせるほど魅力的な「おもちゃ」になった、というところからお話がはじまります。

さて、ここから先、青年は自分が手にしたものを、目の前の困っている人に差し出して、豊かになっていくのですが、この物語が教えてくれているのは何でしょうか。

「商い」とは「自分がもっているもの(習慣、経験)で、目の前の困っている人に貢献すること」

「わらしべ長者」より

ここでの「もっているもの」というのは、物質的なものばかりでなく、自分の経験や習慣も含まれます。

私たちって、自分に「当たり前に与えられているもの」ほど「アブをくくりつけたわらしべ」同然でしか見ていないんですよね(笑)

ほとんど見過ごしているに等しい・・・。だけど「そうじゃないよ!」って話だったのです。

あなたにすでに与えられているものを輝かせなさい

正直、私もずっと「ない」ものを埋めようと、肩書きだの、資格だのと、そりゃもう、いろんなもので自分を武装しようとしてきました(笑)そのあたりはこのマガジンで読んでください(笑)

だけど、さんざん紆余曲折を経て思うのは、自分が経験してきたコト、身についたこと以外で、お役に立つ道はないぜ。ってこと(笑)

『わらしべ長者』の物語は、自分に与えられたもので、目の前の困っている人を助けて豊かになっていくお話です。間違っても、奇跡を信じて祈れば何とかなるとか、そういうスピリチュアルなお話ではアリマセン(笑)

ガチリアルなお話です(笑)

大切なのは、自分の「不足」を見ることではなく、すでに「ある」もの「与えられているもの」「習得しているもの」「習慣になっていること」に目を向けることが大切なんだよ、と教えてくれているんですよね。

相手によって"魅力ある見せ方"は天と地ほど変わる

さて、大人にとってはゴミでしかない「あぶつきのわらしべ」は子供にとっては、あっという間に泣き止み、笑顔がこぼれる最高のおもちゃになりました。

早く走れない馬なんて要らないと捨てられた「走れないウマ」は、荷物を運ぶのに重宝すると屋敷の主人からたいそう喜ばれました。

自分のできること、持っているものは「誰に?」貢献するのか次第で、どう見せるべきかも、そのお役目や魅力も天と地ほど変わります。

青年がその後豊かになれたのは「商い」の心を進化させたから

さて、この「わらしべ長者」なんですが、馬を受け取るまでの青年は、目の前で明らかに困っている人から「助けてください」と言われて、自分の持っているものを差し出していきます。わらしべ→みかん→絹の反物→馬→屋敷 という順番です。

ですが、最後の「馬」を屋敷に連れて行くときは違います。

誰からも「助けてくだせえ」とは言われていません(少なくとも娘に買った絵本はそうでした)。

つまり、青年は、ドダバタと慌ただしく荷造りをしている屋敷の様子を見て、自ら「お困りではありませんか?」と馬を引き連れて屋敷に入っていくのです。誰からも頼まれていなかったけど、困りごとを「察して」手を差し伸べています。

青年がこれほど豊かになれたのは、相手の一歩先・・・いや、1/4歩先でもいいから先んじて、手を差し伸べるという「商いの心」を進化させたからだったのです。

この教えに気づけたのは、まさかの読書感想文だった(笑)

正直、私はこの歳になるまで「わらしべ長者」の物語をそんな風に解釈したことはありませんでした。でも昨年、娘が小学生になる!ってんで、夏休みの宿題で困らないようにと、「読書感想文トレーナー」になったんです(笑)

で、トレーナーになるためには、10冊分の読書感想文を書かねばならなかった(汗)それで、せっかくなら面白いことにも挑戦してみよう!と思って、マンガや絵本で読書感想文を書く!なんてことにもチャレンジしました(笑)

で、そのうちの1冊が「わらしべ長者」の絵本だったのです。絵本で読書感想文を書いて、この教えに気がついた(笑)

ちなみに私は、読書感想文が大、大、大嫌い!で苦手でした。うっかりすると「あらすじ」だけ書いちゃって、母ちゃんが激オコ(笑)になったりして、嫌な思い出しかなかったんですよ。

っていうか、私たちが子供の頃って誰も読書感想文の書き方、ちゃんと教えてくれなかったですよね(笑)

小一の作文で「母さんは怒ると鬼のようで近所に迷惑」と書いたww

とにかく他の宿題は速攻で終わらせられたのに、最後の最後まで残っていたのが読書感想文。原稿用紙と課題本見るだけでユーウツだったなぁ・・・(笑)

だけど「子育て」ってホント「親育て」なところがありますね。娘が宿題で困らないように、と思っていたのに「おいおい、私ってばこの昔話のことな〜んもわかってなかった(汗)」っていうオチなのです(苦笑)

読書感想文って、発信するのが楽しくなくなっちゃったオトナにもオススメ

本の価値を何倍に、と書けばそりゃ聞こえはいいけど(笑)そこ目指してゴリゴリやるのは私はちょっと違うかなと思ってるんですよ。で、私がこの読書感想文の書き方ですごくいいな、と思ったのは

①とことん「自分のために」本を活用できる
②自分が感じていることを素直に書ける
③思いがけない言葉を発見できる

この3つがすごくいいなって思ってます。もちろん、子供たちにもオススメですけど、むしろ私は、発信や、自己表現に行き詰まりや抵抗感を感じているオトナにオススメしたいですね。

たとえばこんな人たち。

・読み手視点で書け!を意識しすぎて、ちょっと疲れちゃった
・SNS発信でつい「いいね!」がつい気になってしまう
・耳障りのいい言葉や当たり障りのない発信をしてしまう
・自分の考えや感じていることを出すのが苦手
・もっと自分らしい表現を極めたい
・THIS IS ME!な言葉を発見&発信したい!

読書感想文を書くのがオススメな人

ビジネス系のハウツーだと「読み手視点で書け!」って話が必ず出てきます。もちろんそれは大事なんだけど、そればっかりやってると、自分が失われていく感じがしませんか?表現することそのものが楽しくなってきたり。

それから、発信してれば当然「どう思われるか」「いいね」が気になることもあると思います。ほぼ全てのプラットフォームが、世間様からの反応を気になるように設計されてしまっているんだから、気になって当然だし、気にするなと言っても無理な話。これも仕方ない(笑)

だけど、他人の目が気になって、書くのが苦しくなったり、書けなくなっちゃたり、自分が本当に思ってること、言わずにしまっちゃってるとしたら、それはめちゃくちゃもったいない!って思うんですよね。

そんな時に、読書感想文を書くと、とことん自分の言葉で書く!ってことに集中できて、いいリフレッシュになります。本は「言葉の引き出し」を開けるための鍵のような存在です。たまにはこういう"変わり種"もオススメです(笑)

もしこの読書感想文の講座は、まだ夏休みの初日しか設定していないんですけど、もっと早く「書き方知りたいよ〜!」って興味持たれた方がいらしたらコメントしてくださいませ^^

ではでは!

ろっぺん

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