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入院中。静寂と喜びに満ちていた理由

2020年5月29日手術のために入院した。

体の具合も良くはなく、
がんという病気や永久の人工肛門になる、
ということからも
いくらでも不安になることもできたけれど、
わたしの内側は
本当に本当に
静かだった。

静寂と喜びに満ちていたのだ。

それには、理由(わけ)がある。

今日はそのことについて書いてみる。


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入院前にどうしてもしたいことがあった。

それは
わたしの大好きな「キールタン」を
本郷綜海さんのオンラインサロン

「新しい地球村」の中で
シェアして、みんなで歌いたい、ということ。

そのためにまずはライブ配信したい、
ということを自ら申請しなければならない。

申請するためのページを開いては・・・閉じ、
開いては・・・閉じ、、、
を数日間何度も繰り返し、

散々迷った挙句
どきどきしながら
吐きそうになりながら
やっとの思いで
ライブ配信をしたい、と申し込んだ。

すぐにOKをもらうことができた。

ライブ配信をしたい、というわたしの投稿に
何人かの人が「いいね」をしてくれた。

(う、うれしい・・・)

そこから配信日を決め
配信をする旨サロンの中で告知をするのだが
そこまでがなかなか動けない。

入院する日が決まっているので
その前にはやりたい、と思っているのに
動けない。

動きたい
のに
動けない。

そんな日をまた何日か過ごした。


そんな時、同じ「新しい地球村」のメンバーで
学生時代のサークルの先輩から
メッセージが届いた。


「しおの村でのイベントはいつやるの?」


(う、ぎゃぁ〜見つかってしまった!!!)
と思った。

いや、見つかるも何もあなた
自分で「やりたいです」と言っているのだからね、
と突っ込む自分を感じながら。。。


声をかけてもらったのは5月26日。

入院するのが5月29日。

(え、明日か明後日しかない)


やりたいことなのに
心の底からやりたいことなのに
怖くてできない。

何が怖いんだろう・・・

自分への質問を投げかけようとして
はっとした。

そんなこと言ってる場合ではない!

やりたいなら、やるしかない。


とにかくやるのだ。

怖いまま
やるのだ。

ふっと、肚がきまった。


そこから告知のページを作り
「新しい地球村」の皆さんをお誘いした。

結局、入院前日の5月28日に
わたしは、歌う瞑想とも呼ばれている
「キールタン」をシェアさせてもらう事となった。

「新しい地球村」の人たちと
Facebookで繋がって共に声を合わせた。


緊張して震えたし
怖いのは変わらなかったが、
同時に
人と繋がれたこと、
自分の大好きな歌を皆さんにシェアできて、
一緒に歌えたこと、
の歓びで
ハートがぶわんぶわんと広がって
鼓動しているのも感じていた。


わたしにはみなさんの声は聞こえないはず
だったが
なぜか、聞こえるような気がした。

すぐそこに
手で触れるような距離に
みんながいるような気がしていた。

あたたかくて、
じんわりとやさしい時間だった。

みんなと歌った時の自分の内で感じていたこと
以上の感想を
後からコメントでもらって、
それもまた
わたしにとって
ものすごい心の栄養になった。


わたしは
がんで手術する、ということがあったからこそ
ずっとしたかったことをするきっかけをもらった。

それはなんだかとても
ありがたいことだ、と感じていた。

そんなことがあって
わたしの入院は
とても静かな穏やかさと
じんじんと広がる歓びの中にあったのだった。

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