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「初対面60分1本勝負」のインタビューで気をつけること。

ローカルインタビューメディアの記事を作る上で、都内勤務の会社員という本業がある以上、どうしてもインタビューは「初対面60分1本勝負」でやりきることになる。残念だけど、何度も会う時間は取れない。(たまに時間オーバーしちゃうけど)

だからそのインタビュー中にどれだけ打ち解けられるか、本音で話してもらうかに気を配りまくる。勝負は事前準備から始まっていて、しっかりやってから行くとスタートダッシュを切れる。知ってるかどうかより、知る努力をしてきたと見せられることの方が大きい。

そして、相手の情報や成功体験について「知ってるから聞かない」のではなく、あえて興味深く聞く。臨場感を持たせるために相手の口から発して欲しいのもあるが、それ以上に成功体験は話していると気持ち良いからだ。その機会を相手から奪ってはいけない。相手の表情が緩むとこちらも緩む。その逆もまた然り。この伝染を起こしまくることが大事。

よく言われることだが、やはり「言い換え」は多用した方が良い。話してくれたことを、こちらで言い換えて、相手がまた同じことを言う。この一往復半のやりとりを発生させる。成功体験は何度口に出しても楽しいし、相手の口から自分の耳に届くのも楽しい。

あとは「成功体験とは思ってなかったけど言われてみれば成功体験」もつくることに集中する。よくある「田舎はその自然の価値に気づいてない話」のように、人の経験についても何気ないと思ってたことがダイアの原石だったりする。それを見つけたら、例え話などをして磨く作業に入る。

具体的には、「それって◯◯さんだからできたんですよ。例えばこんな人だったら、そうはなってないですよ」という感じ。それを聞いて、「ああたしかにこれはすごいことだったのか!」となってくれたらダイヤ磨き完了。あとは記事として出荷されるのを待つばかりだ。

注意が必要なのは「おべっか」と感じられないこと。「おべっか」ほどさぶいものはない。本当にすごいことにすごいと言う。誰しもすごいことは必ずあるから、それを見逃さないようにしないといけない。会話の流れ上、拾うタイミングを逃したと思ったら、拾いに戻ってもOK。

ダイヤには「記事にできるダイヤ」と「できないダイヤ」がある。記事にできない要素が多いインタビューのときほど、面白い記事になったりする。でも60分しかないので、いくらなんでも、できる6:できない4ぐらいの配分にはしておきたい。もちろん、出荷できないダイヤは墓場まで持っていく。

※本noteは下記tweetのリライトです。


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