人生を賭けてやりたいこと
私が人生をかけてやりたいことを見つけるに至った背景を赤裸々に書いていく。幼少期から振り返ったものを書きたいところだがあまりにも長くなるので、新卒入社前の働くに関して具体的に考えてる様になってからのことを書いていく。
新卒入社時代
高校生の頃、商業施設の屋上庭園を訪れた際に、都会の中にある自然のコントラストや、昼と夜の利用者や利用シーンの違い、季節ごとの表情の違いに魅力を感じた。
「人にエネルギーを与えるような魅力的な場所を作りたい」と思い建築学科を卒業した私は、不動産会社に就職した。
しかし、まちづくりという仕事には関係者が多く、会社の中の歯車の一部になっているように感じた。自分の意思で働かなければ、会社の指示に従うだけの「奴隷」になってしまうのではないかと危機感を覚えた。
ところで俺、何がやりたいのか?
危機感を覚えたのは、「自分は何をやりたいのか?」の答えが明確に見つからなかったことが原因だ。
そこで、社内外のさまざまな人と話をしたり、話を聞く中で、自分が何が好きで何が嫌いかが次第に見えてきた。
「時間、場所、お金に縛られた人生は嫌だ」
平日の9時から18時、残業禁止、土日勤務も禁止、毎日満員電車で出社しても、どれだけ成果を上げても年収の幅は決まっている。
このまま働き続けることは、時間や場所、お金に縛られた人生を自ら選んでいるようなものだと感じ、不安に襲われた。
会社の中でやりたいことを実現する〜WinWinの関係構築〜
そこで、今の会社でできることを考えた。
地方に強みを持つ不動産会社で働いていたこと、そして「場所に縛られない人生や社会を実現したい」という思いから、
社内の新規事業コンテストにおいて地方創生型ワーケーション事業を企画した。この事業を発展させるために、過去にワーケーションを企画したことのある人や、すでに検討している人、協力できる知見を持っている人に社内外問わず連絡を取った。
その過程で、さまざまな人を紹介してもらい、協力を得て事業を形にすることができた。
そこで「人と人との出会いが生む化学反応」に強いロマンを感じた。仲間たちとの出会いがなければ、やりたいことも明確にならなかったし、それを実現することもできなかっただろう。ただし、効果的な出会いを得るまでに時間がかかり、多くの人を介さなければ辿り着けない現状があった。
もし悩みに適した経験者とすぐに出会えるようになれば、個人、会社、社会の課題を早期に解決できるのではないかと考えた。社内連携を高めるHR系のサービスはあるものの、これを正確に解決できるサービスはまだないと思っている。
目の前のことに一生懸命取り組むから見えてくる
ビジネス連携が生まれやすい場所としてインキュベーションオフィス事業やワーケーション事業を企画運営してきたが、場所は連携のきっかけにはなるものの、再現性のある効果的な出会いを生むには、結局人が仲介しなければならないと気づいた。
つまり、不動産は価値を生むきっかけにはなるが、再現性のある価値を生み出すには限界があると悟った。
起業
私の個人的な経験と不動産事業での経験、この2つがあるからこそ「人と人との出会いが生む化学反応を再現性高く実現できるサービス」を社会に提供できると確信し、株式会社Rondを創業した。
しかし、この概念を形にするのは難しく、200社以上の企業にヒアリングを行い、5回以上のMVP検証を行い試行錯誤を繰り返す日々を経て、つながりDXサービス「parks」を開発することができた。
parks誕生
parksと名付けたのは、子どもの頃に公園で自然と人と繋がった経験、逆上がりができないときに、できる人に教えてもらったような経験を、再現性高く生み出せる場所にしたいという思いからだ。さらに、parksのスペルを並び替えると「spark」になり、人と人との出会いがパチパチと火花のように生まれる場所にしたいという思いを込めた。 現在は、イオンモール様や三井不動産ビルマネジメント様といった大企業や、富山市様など地方自治体のお客様にもご利用いただけるようになった。しかし、まだサービスの開発は序盤中の序盤であり、これからさらに開発を進めていく。
また、一橋大学イノベーション研究センターの中島教授や協業企業と共同で、協働に関する研究を行っている。
Rondメンバーと共に「人と人との出会いが生む化学反応を再現性高く生み出す」ことの社会実装に向けて取り組んでいる。これこそが、私が人生を賭けて取り組みたいことである。
だから株式会社Rondを経営する。