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【#ミライモンスター】選手が食事改善できるようになるまでの支援

【前置き】

 みなさま、「with コロナ」のさなかいかがお過ごしでしょうか。自分はコロナ禍で運動ができず体重が3キロ落ちたので最近は食事、睡眠から見直すようにしています。
 プロテインに頼らない食事を心がけようと思い、代用として生卵をトゥルンと飲み込んでいます。ちょっと大きい錠剤感覚でのめば平気です。一個で6.5gのたんぱく質、その他栄養、流し込む用の水分が一度に取れ、プロテインと違いシェイカーの洗い物もないお手軽さがそこにはあるんです。ですが新鮮な卵でないと臭いし、家族からドン引きされるといったデメリットもあるため気を付けましょう。

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 今日は諏訪(2014)によるティーチングとコーチングンによる健康支援¹⁾(誤字ではない)を参考にした「ジュニアアスリートにむけた食事指導支援」について書いていきます。

対象は「食事の改善による競技力向上に関心がない選手」です。
「非接触」「専門的、認知的なスキルが占める割合が大きい」
という特徴にあてはまる競技に多いですかね(ソフトテニス、アーチェリー、ダンス、バドミントン)


【5段階のステージ】

まず、指導される側には心の状態に応じた「行動変容ステージ」というものがあります。

無関心期:行動変容に関心がない時期

関 心 期:行動変容に関心はあるが,まだ実行する意思がない時期

準 備 期
:行動変容に向けた行動を実行したいと思っている時期

実 行 期
:明確な行動変容が観察されるが,その持続に自信がない時期

維 持 期
:明確な行動変容が観察されて,その持続に自信がある時期

そして各ステージに応じた必要となる援助の方法が変わってきます。ティーチングとコーチングのバランスを意識することが大事です。

ティーチングとは知識を一方的に教えることです。メリットとしては相手に対して多くの情報量を教えられます。

コーチングとは相手と対話をすることで相手を導いてあげることです。メリットとしては相手からの自発的な動機を増大させることができます。

【無関心期】

 食事に対して関心のない時期です。行動変容の必要性を正しく理解してもらい、関心を持ってもらう援助が必要です。管理者(指導者、親)は空振りが多くなりますが情報提供としてのティーチングを根気強く継続する必要があります。

「食事をしっかり摂ると速い球打てるよ!」
「暑さに強い体になるよ!」

などポジティブな声掛けをしていきましょう、アスリートで食事改善により成功した例などを挙げることも効果的です。逆に

「ボールに負ける体になるよ」
「熱中症のリスクが高まるよ」

などのネガティブな声掛けだけでは反感を買い、信頼関係が築けないため気を付けましょう。

【関心期】

 行動変容に関心はあるが行動を起こす意思のない時期です。ここからは傾聴を意識し、受容的、共感的に接し、相手からの信頼感を得ることが大事です。ですので管理者にはカウンセリング技術が必要になってきます。
 また、相手には食事の行動変容に対する不安、負担という心理的背景があるため「自分でもできる」と、いう自己効力感を高めてあげることが大切です。

「普段なに食べてるの?」
「練習後にコンビニで買うものを変えるだけだよ」

など相手の行動変容のハードルを下げてあげましょう。

【準備期】

 行動変容のついて関心があるだけではなく、行動を実行したいと思っている時期です。適切な目標や行動計画を立ててもらうことで、自己効力感を高めてもらいながら実行に移してもらう援助が必要になります。そのためのコーチングを行うことになりますが、基礎知識などを教える場合などは助言によるティーチングも行います。

【実行期】

 明確な行動変容が観察されるが今後の持続が不安な時期です。自己効力感を高めてあげて、持続させるためにコーチングを継続して行うことになります。ただし、選手が求める助言に関しては求められた場合、ティーチングを行う場合もあります。
 この段階で多くの選手が食事の変容による生活様式の変容などのストレス、自己否定感などにノックアウトされます。なのでここでは積極的な支援が重要になります。

「食事変えてみてどう?」
「何か大変なことはない?」

などカウンセリング技術を活用し、選手の意欲を損なわせないよう支援してください。

【維持期】

 明確な行動変容が観察され、今後の持続について不安のない時期です。これまでの努力を称賛するとともに、今後の持続を奨励するだけでよく、それ以上の継続的な関わりを特に必要としないです。



【まとめ】

 自分の専門種目であるソフトテニスは最近になってプロが輩出されフィジカルについて見直されつつあります。つまり競技力向上にための「体づくり」という要素が相対的に大きくなっている、ということです。また、これからは食事についての既存の情報がアップデートされていく時代となのでほかのスポーツについてもさらにそのようなことが起きると思われます。この記事がそんな時代の選手の「体づくり」の一助になれば幸いです。

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