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お母ちゃんゼロからフランス語|ニュアンス調整ができる「DeepL」は頼もしい [B1〜]

ヨーロッパのフランス語圏に引っ越してきた当初は、生活の立ち上げや現地校の手続きなどフランス語ができなくて実に困った毎日で、何かにつけて翻訳アプリにお世話になっておりました。当初(2017年)は、GoogleとMicrosoftの翻訳アプリを使っておりましたが、B1に差し掛かってきた頃(2020年)に、末っ子のクラスのドイツ人ママから初めてDeepLの話を聞きました:

私も仕事しながらフランス語習ってるわよ〜。
宿題はね、仕事と育児で時間ないから、
ぜーんぶDeeplでやっちゃってるわッハッハ!
DeepLの訳、自然ですっごくイイわよ。
使ったことある?えっまだ?
私の国のやつだから、試してみてー!

ということで、DeepLの無料版を試してみることに。老眼がどんどん進んでいくので、ほぼいつもPC版を使ってます。

お母ちゃんの場合、初級(A1-A2)を抜けるまでは、翻訳ツールが訳したフランス語が正しく適切であるか判断するフランス語力がなかったので、どの翻訳アプリも大した変わりはありませんでした。あまりにもフランス語ができなくて、AIが訳した内容をそのまま使う他ない状態でありました。

けれども、初級を抜けて中級(B1)に差しかかった頃から、使いたい単語や言い回しに加えて、丁寧さや親しさに合ったトーンがイメージできるようになり、GoogleやMicrosoftの翻訳はその辺りの調整が上手くできないな〜、と思うことがしばしば。

一方DeepLは、友人や家族などの親しい間柄で使うカジュアル調(Tutoyer)と、距離がある方(先生、お医者さん、年上の方など)に対して使うフォーマル調(Vousvoyer)の微調整ができるのです。ブラボー♡

例えば、この文章をフランス語に訳すとします:

「I love Japanese gyoza.
  Can you teach me how to make them?」
(餃子が大好きです。作り方を教えてくれますか?)

すると、こんな具合のVousを使った丁寧なフランス語が出てきます。

J'adore les gyoza japonais.
Pouvez-vous m'apprendre à les faire ?

右側にある「Formal/Informal」の切り替え機能は有料なのですが、丁寧さの調整は無料版でもできちゃいます。例えばこの餃子の文章を、Vousを使ったフォーマル調ではなく、友達向けのカジュアル調にしたい時は、調整したいVousの部分をクリックすると、こんな風に別の選択肢が出てきます。

Peux-tu ... Pourriez-vous ... Vous pouvez ... Tu peux ... Est-ce ... Peut-on ... Pourrais-tu ... Vous pourriez ... Peux tu ... Tu pourrais ... Pourriez ... Vous voulez ... Pourrez-vous ... 

ここで自分のイメージしている言葉を選ぶと、そのトーンで文章全体を統一してくれます。他にも「m'apprendre」や「faire」も別の類語に変えたりと、自分が使いたい単語や言い回しが選べて、丁寧さも調整ができるので、より自然な感じにすることができます。B1からはDeepLがいい。

お母ちゃんはただいま細々とC1に取り組んでおりますが、ご無礼のないよう正しくフランス語を書きたい時と、少々込み入った話をする時の下準備をする時は、今でもDeepLさんと一緒に文章を整えております。「ほほー、こういう言い方もあるわね。」なんて選択肢を復習するのも楽しいです。

もちろんのことではありますが、DeepLさんがどんなに優秀で便利でも、最終的には「自分が伝えたいことが伝わる文章かどうか」の確認は自分にしかできません。AIさんが訳した文章を読んで、ヘンなところを直して、自分がイメージする文面にどこまで調整できるかは自分次第。DeepLさんをうまく使うためには、フランス語力と状況理解が欠かせないので、引き続きがんばらねばです。

もしも、英語でもフランス語でも(何語でも)、ちょっと別の言い方ないかなー、どう説明しようかなー、なんて迷うことがありましたら、DeepLにレッツゴー✌︎('ω')✌︎ ちなみに、DeepLさんの自己申請によると「英語⇄日本語」翻訳の精度は他社の6倍だそうです👇

DeepL公式サイトより


おまけの一枚:昨日の夜は餃子だったので、例文も餃子となりました✌︎('ω')✌︎ 


お母ちゃんゼロからフランス語(時系列)👇


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