見出し画像

今年からはサンタじゃなくて俺に言え

1歳と3歳を自宅保育中の麦原ひろみです。

子どもたちと、実家に来ています。

新幹線で30分ほどの距離にある実家には、二か月に一度くらいの頻度で帰っています。
夫が留学中だった昨年1年間は、ここで生活をしていたので、子どもたちにとっても落ち着く場所のようです。

雪。「ことりさんみたい!」と喜ぶ息子。

子ども時代の思い出

実家に帰ると、思い出が蘇ってきます。
普段は思い返すことがほとんどないのに、帰ってくると次々と出てくる思い出話。
実家の匂いや、飾ってある置物をきっかけに頭の中にどどーっと押し寄せてきます。

厳格な父からの話

中学一年生になった年のクリスマス。
父親に「話がある」と呼ばれました。
父は仕事に熱心で、厳格で、正義感のある人です。

なんだろう?私何かしたかな‥。

当時のわたしは真っ先に「怒られる!」と思いました。ドキドキして父の前に正座しました。

父も、正座をしています。
そして真剣な表情でこう言いました。

「中学生になったから、もうサンタさんは来なくなるかもしれない。
だから、今年からはサンタさんの替わりにお父さんがプレゼントする。
欲しいものが決まったら俺に言え。」

わたしは
「えぇー!サンタさんが親だってこと、前から知ってたよー!」
という正直な気持ちと

「いくつになっても、わたしの夢を壊さないように工夫してくれてるんだ」
という感謝の気持ちでいっぱいになりました。

言葉にならなくて
しばらくぼーっとしていたのを覚えています。

サンタクロースの存在

わたしは、サンタが両親だということに気づいていました。
それでも、それを親に言わなかったのは
お父さんとお母さんがサンタの替わりにプレゼントを贈ってくれていることに感謝していたからです。

子どもながらに
「サンタのふりをしてくれてありがとう」と思っていました。

そして、強面な父が真剣に
「今年からはサンタの替わりにお父さんがプレゼントをあげる」
と言ってくれたことからも
両親からの愛情を感じました。

くすっと笑い出しそうな気持ちと、
なんだか感極まって泣き出しそうな気持ち。

お父さん、本当にありがとう!と思っているけれど、
その気持ちを大切にしたいから
今でもそのことについて親と話したことはありません。

サンタクロースの正体

サンタクロースは、わたしにとっては「親からの愛情」でした。
それを今でも大切に心の中にしまっています。
もらったおもちゃは壊れてしまっても、その気持ちは大人になっても自分の宝物です。

親になった今、
子どもたちにも素敵な思い出をプレゼントしたいなぁと思っています。
久しぶりに実家で過ごして、素敵な出来事を思い出すことができました。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?