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書斎|『マダム・ロマラン』—2—

 モーヴ街10番地へと辿り着いたマダム・ロマラン。
 窓の外から漂う良い香りに誘われて、お向かいを訪ねます。
 そこで出会ったのは、ポプリを調合するマドモワゼル・イリスでした。

 第二回目は、4点の原画をご紹介いたします。

 「まあ!空いていたお向かいに越してらしたのね。 はじまして私はイリスと云います。この通り、毎日ポプリを作っているのよ。」
 マドモワゼル・イリスはにっこり微笑みました。

『Madame ROMARIN』本文より

 マドモワゼル・イリスは棚から小さな瓶を 取り出して、マダム・ロマランに渡しました。
 「まあ...素敵な贈り物をありがとう。 とびきりの引っ越し祝いだわ!」
 ポプリの小瓶には『La dixième Musa 十番目のムーサ』 という名前が書いてありました。

『Madame ROMARIN』本文より
絵本に登場するポプリ「十番目のムーサ」は
同時発表の絵本とポプリのセット『マダム・ロマラン』に封入されます

 マダム・ロマランはその次の日から、 菫色の時に流れていた物語を綴り始めました。二階には書き物に良い机が置いてありましたので、 そこが書斎になりました。

『Madame ROMARIN』本文より

♦︎

 マダム・ロマランはモーヴ街に時折訪れるle temps mauve〜菫色の時〜を体験し、そこで見たものを綴り始めます。

本イベントにて同時発表する絵本とポプリセットの
オリジナルボックスに使用するイラスト2点の内の1点
イラスト作品「マダム・ロマランの書斎」が配された
絵本とポプリセットのボックス、アブサン色バージョン

 「今ここを通りかかってこれを拾ったのだけどね、 なぜかなあ、続きがとても気になったもので...。」「まあ、そうでしたか。 どうぞどうぞ、ゆっくりお読みになってください。」
 マダム・ロマランはムッシューを部屋の中に招き、その物語の続きを渡しました。

『Madame ROMARIN』本文より

♦︎

 マダム・ロマランの綴った物語の紙片がふわりと舞い
 偶然通りかかったムッシューが拾いました。
 その物語とは……?
 そしてこのムッシューは誰だったのでしょうか。
 その後マダム・ロマランにあるアイディアが閃き…
 と、お話は続いてゆきます。

♦︎

 物語の挿絵より8点を抜粋しご紹介いたしましたが、マダム・ロマランのいるモーヴ街10番地の空気が電波に乗って少し伝わりましたでしょうか?
 間と続きのお話は、絵本の中に収めておきました。
 この度は、物語に出てくる香りを実際に体験いただける素敵なセットでのご案内です。
 マダム・ロマランのお部屋に漂う香りと共に、モーヴ街10番地へと迷い込んで頂けたら…とても嬉しいです。
 詳細はまた後日、こちらよりお届けいたします。

 À bientôt!

フランスガム|イラストレーター →HP
小林晃(aki kobayashi)という名前で雑誌や書籍、広告などの媒体で活動しています。フランスガムという名の元に、展示や様々な創作活動を行っています。
あなたのすごく近くにあるかもしれないし遠くにあるかもしれない、どこにもないかもしれないしどこかにあるかもしれない世界、を創作しています。



作家名|フランスガム
作品名|マドモワゼル・イリス

アクリルガッシュ・シリウス紙
作品サイズ|14cm×9.5cm
額込みサイズ|23cm×17cm
制作年|2022年(新作)
非売品

作家名|フランスガム
作品名|十番目のムーサ

アクリルガッシュ・シリウス紙
作品サイズ|14cm×9.5cm
額込みサイズ|23cm×17cm
*スタンド額
制作年|2022年(新作)

作家名|フランスガム
作品名|マダム・ロマランの書斎

アクリルガッシュ・シリウス紙
作品サイズ|15cm×10cm
額込みサイズ|27cm×22cm
制作年|2022年(新作)
税込価格|¥28000

作家名|フランスガム
作品名|ムッシューの失くしもの

アクリルガッシュ・シリウス紙
作品サイズ|14cm×12cm
額込みサイズ|27cm×22cm
制作年|2022年(新作)

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