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初めての歌舞伎「名古屋平成中村座」2024

名古屋市「中村区」の名称は中村屋・初代勘三郎の出生地であることから、というのを知らなかった。中村公園豊国神社には氏の銅像がある。

――18代目勘三郎が2006年に「縁(ゆかり)のある地で襲名披露公演を」と望み、中村区にある同朋高校が会場となったらしい。それから18年ぶりの同校での開催とあり、校舎の窓には生徒たちによる「お帰りなさい」のメッセージが一行を歓迎。また彼の13回忌の追善公演でもあり、会場入口には大きな遺影と来場者が自由に書き込めるメッセージボードが設置されていた。

恥ずかしながら、実は私は歌舞伎や能を観に行ったことがなく、初観劇だ。今回の演目は「義経千本桜」と「二人藤娘」。千本桜と聞いて思い出すのは初音ミクと小林幸子…確か勘九郎って韋駄天の人だよね?…そんな私が歌舞伎を楽しめるのだろうか、とイヤホンガイドを購入し会場に入った。

ここが本当に体育館?!というくらい見事な、御園座をそのまま運んできたような舞台だった。幕が開くと煌びやかな世界に圧倒された。あっと驚く仕掛けや早替え、舞いに息をのんだ。イヤホンガイドがあらすじや衣装、舞台の解説もしてくれてわかりやすく楽しむことができた。そして長唄や義太夫…と、観てて思ったのが「これはまるでオペラだな」ということだ。長唄や義太夫の太鼓と三味線はオーケストラ、中村勘九郎や七之助に威勢よく掛けられる「中村屋!」は「Bravo!」だ。というか、オペラの前にまずこれを観とかんといかんだろ、と日本人として伝統芸能に触れてこなかったことに忸怩たる思いだった。――

出店もたくさんで、名古屋ではお馴染みの八百彦弁当に地雷也の天むす、和菓子やグッズにお土産品など賑わっていた。公演は3月18日まで、無料シャトルバスも出ているのでぜひ。

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