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絵の具と文字

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_ . 星 room 柿 今日はもう何も考えられない kikik4Kitty//〆\0 あの子は貴族を観て涙が出た 心が見えた時に目から水がでるなんて 水と引き換えに新しい空気を体に集める 自分の体からでた排泄物の匂いで人の体の密閉力を知る 〰︎ 跳5 榊 鮭 こんなこと言っていいのか、と躊躇うこと、言っていい 自分の目で決めていい 々々々✍️ 大人と真っ当は別売りだったことを 大人になってようやく知っても、 その道で、仕方ないを出来るだけ選ばない 代わりに大丈夫を演じて

    • 遠いところにいるようで、 隣り合わせのような関係 あなたも同じように思っているのだろうか。 24年生きてやっと気づいたことが、 日本人なのに多くの日本人と感覚が合ってないってことでウチら世知辛いねって笑い合った21:08、さっきまで食べてたパフェの空いた器が意識からフェードアウト、お昼の賑やかな時間よりも閉店間際のこの時間に笑い合える友達。 「街」と「待ち」を聞き間違えた人が聞き返した「遠くの街?」って言葉にあなたを想う。 六月の空は夕方なのに深夜のローソンの青いライト

      • からだ

        全身から血の気がひいて、沈むように眠たくなる  おなかは空いて、宛てもなく苛立つ  体に余計な水分が貯まり、少しふくよかになる  一見、仕事をこなしているように見える私の中では、 たんぱく質たちが働きかけてる  子宮内膜は赤い螺鈿を描き、降りてくる 体から流れてきた経血の色を男とか女とか、そうじゃない、自分の性だと言えるなら それは私だと言っていい

        • いつかなりたいと思っていた顔つきに 今の自分はなれているような気がして 旅行に行っていたわけじゃないけど、 旅から帰ってきて荷物を下ろした時のような疲れと満ち足りた感覚でいっぱい 化粧水はあいも変わらず無印良品の大容量サイズのやつで 美容の詳しいことは知らないけれど、 汚れたことで美しさを知り、 常識の外にある場合の幸せを恥じずに頬張る 陰たり満ちたり体を器に 悲しい気持ちを明日に引き継がないと誓った 誓い立てが番になるから行きたい方角指差し、 素直に見える景色から順番に受

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        • 🟢
          24本
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          23本

        記事

          ギャグ

           夜明けの高速道路、いくつもの外灯が目尻に流れて背に光が溜まる。ぐっとハンドルを握り夜を越えてゆく。日にち薬が効いてきた頃なのか、なんか経ったんだな。会いたい人達の事を思うと背筋が伸びる、そう思えることもその人達の存在そのものも、全てが嬉しいような気が遠くなるような、夜明けの道路に一人、立ち尽くす。無理くり堪える必要があることなんてきっとないのかな、それは甘えなのかな、最近よくそんな事を考えます。出したい分だけ出せるものを出す事が必要な時があります。体と心は常に排泄と摂取を繰

          世界

             去年の5月とか6月くらいまでアルバムをスクロールしたらアルバムの中では夏に亡くなった愛犬も去年の暮れに亡くなった祖父も元気良さそうに食べたり、歩いたりしていて不思議だ。  不思議だなって思う事の理由を兼ねてもう一つ不思議だと思う事を書きたい。アルバムを見返していたら、その当時の記憶が現在進行形で自分のなかで流れてる感じがする。過ぎた時間の中には、当時の自分がそこにいて、今の自分は今の時間の軸にいて、どちらも私であるという感覚がある。過去の自分も、今の私。どちらも現在と

          部屋

           今日はよく見えます。部屋の隅々まで私という人が見える私の部屋は、お洒落なチェアやスタンドライトがあるわけでもなく、乱雑に整理された油絵具やビニール紐で縛った木枠がこれまた乱雑に収納されているスチール製のラック、飲み残しのカップなんかでバランスをとっています。本棚はこの部屋の心臓です。というのは頭に入れておきたい事柄の本を所有しているということだけでモチベーションに繋がるので、本棚は心臓としています。なのでそういう具合にこの部屋を私とします。  内省的に綴った日記を公に晒して

          お絵かきハニー

          密度のある青だか茶色だかわからないけど、 パレットからペインティングナイフで掬おうとした絵具は 絵具を食べに来たゴキブリだった。 ゴキブリって絵具も食べるの。 夜中の車庫、懐中電灯とアウトドア用品のライトでテラスキャンバス。 気がそれるまで全然気づかなかったけど、足元の暗闇に目を慣らせば黒くてテラテラと光るゴキブリが3、4匹いる事に気がつく。夏の夜中は少し賑やかで仕方がない。 描いていたら朝になって、崩れるみたいに車庫のコンクリの上で昼まで寝た。 昼になって家に帰ってシャワー

          お絵かきハニー

          囁きは ピリオドからはじまる 小さく犇く それ が可愛くて 記号の意味を 放棄 草木たちが夜露を零す夜明け 轡を外して吠えても みんなは遠い眠りの中 パジャマのまま 跳ねた寝癖を羽に 扉を開ける 全てを放棄する姿は全てを被る姿 夜明けと共に注がれる視線の重さに背を焼かれる 誰も君を知らない夜明け 呪を魔法に見せてしまう そいつの振舞いに 同じ呪(もの)ください 点の羅列に指先翳して声にした 削り合った安心も 夜明けの囁きに癒着する 砕けた魂を拾い合うのに 咎めだすと崩

          noa

          エキゾチックで官能的、 スパイシーでミステリアス、 そうゆうアトラクションがあれば乗りたかった。 振舞いに忍ばせた針を飲ます瞬間を狙って、 そうゆうのを楽しんでいたかった。 甘いだけだとわかっていてさぁ、 飽きるまで本能を蜜で満たしていたかった。 天衣無縫、 立ち寄ったお店で キャプションにそう書かれた香水に出会って こうなりたいって思った。 そんなつもりなかったのに。 隣にあった香りの、ミステリアスや官能的、 残る、思い出す、そんな文句に惑ってみたけれど 天衣無縫、

          lai

          ひんやりとした窓辺 シーツに僅かな体温を残して 深夜のアミューズ 白いタイルに散らばる鉄球 たのしい音に誘発されて やっと火を灯した心は 安安と買われている事を知らない じっと握るハンドルに宿る受け身の野望は 一粒一粒 期待の渦に飲み込まれてゆく 床に弾ける無数の影の上を這う 同じ言葉を繰り返して発生する狂気が 行き場のない蛇の眼を十字に割った 息を交わしていても 肉塊の質感を覚えてもdummy 背より腹に描いた十字を羅針に躍る少女は 傷口に絵具を蓄えている タイルの繋

          eat

            半分に割ったピスタチオのクッキーで クリームチーズをサンド 夜のキッチンに立って行儀悪くたべたくなる サンドイッチとかハンバーガーとか、おにぎりとか? ジェスチャーで食べてる様子をやってみせるとき、 厚みを手のひらで表現してみせるような食べ物が好き 行儀悪く、大胆に頬張る事がカッコいい ハンバーガーからはみ出たトマトやレタスやケチャップや、 サンドイッチのおしりから知らぬ間に 溢れた具や、ソースが手についたら舐めてとる 食べるって楽しい デートの口実も食べ物だと楽し

          起きあがる頃

             部屋のカーテンが揺れる気配を感じて目を覚ますと教室の中だった。机の上の細かな木目、半分脱げた上履き。  国語の時間に初めて触れる鬼一口という物語は、簡単に説明すると、雨の夜、男が愛する女と逃げ出し、見つけた倉の中で一晩過ごそうとしていたところ、男が気づかぬうちに倉の奥に潜んでいた鬼に女が喰われてしまう。暗い倉の中、雨音に声を重ねて女に呼びかけるが、女の返事がない事に男は女が居なくなったことに気づき、倉に潜んでいた鬼に女が食べられてしまった事を知る。男は行き場のない悲し

          起きあがる頃

          水とガム

             あなたに出会って、硬い地面を裸足で駆け回る様な恋の存在を知りました。あなたがくれるのはぬかるんだ地面のようなものだったから。一瞬でも良いから欲しかったな、足音を鳴らしてアーケードを駆け回るような、淡いやつ。  約束してみたかった、あなたとの次の季節。  あなたと出会って私は、人間が二つ揃うだけで世界は簡単にできてしまうものなんだと知った気になりました。それがだめだったのかな。 舌の温かさで柔らかくなったガム 口に流れ込んだ水が冷やすから 冷えて固まった ほぐすよう

          水とガム

          私の肝、ここに座るか否や

           もうこれが手に入らないなら死んだ方がマシ。 そう思って、追いかけていた事がある。何かを投げ打ってまで手に入れようとしたそれがある。 "どんなに時間がかかっても"と思っていたそいつの事を、今はタイミングではないのだと思うようになっていて、なんだか少し感動してしまった。  "ずっと先を見つめる様に願う"事を経験している人はたくさんいると思う。遠い未来に願掛けして守らないといけない今を守ってるから、叶う一瞬の為に気が遠くなる日々を生きている。  願いの要素が人によっては、恋なのか

          私の肝、ここに座るか否や

          fence

           私の住んでいるマンションの隣にはもう一つマンションが建っている。私が住んでいるマンションとそのマンションの間には敷地を区切るためのフェンスが併設されていて、これがかなり厄介だった。  子どもの頃の私にはどちらのマンションも、はたまたその建物たちの敷地も全てが遊び場だった。フェンスを乗り越え、マンションとマンションの間を行き来してケイドロやかくれんぼをした。二つのマンションを行き来するという鬼が不利になるような範囲を近所の子ども達と駆け回っては、その騒がしさに周囲の大人達に叱