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いつかなりたいと思っていた顔つきに
今の自分はなれているような気がして
旅行に行っていたわけじゃないけど、
旅から帰ってきて荷物を下ろした時のような疲れと満ち足りた感覚でいっぱい
化粧水はあいも変わらず無印良品の大容量サイズのやつで
美容の詳しいことは知らないけれど、
汚れたことで美しさを知り、
常識の外にある場合の幸せを恥じずに頬張る

陰たり満ちたり体を器に
悲しい気持ちを明日に引き継がないと誓った
誓い立てが番になるから行きたい方角指差し、
素直に見える景色から順番に受け入れようと靴紐結びなおせば千田川の魚と鱗一枚、契りを交わした
空と水面に境なし

怒りを飼い慣らしていても
それじゃ生み出せる景色は歯向かうような言葉ばかりで
素直な心、どこにいった?
悲しさで引き継いだ未来から放たれて、
"見たい景色をもう一度''と息を吸い
目蓋閉じれば作りたい景色から素直に描き出した
よく知る言葉で
柔らかな線で


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