ロシア版 Kindle/Audibleサービス:LitResの使い方2
本投稿は、「ロシア語の電子書籍・オーディオブックならLitRes」の続きとなります。
最初の本投稿のタイトルは「ロシア版Amazon:LitResの使い方2」としていました。
しかしLitResでは実際の書籍の取扱いをしているようではないですし、AmazonのKindle端末のようなものを販売しているわけでもありません。それよりはむしろ、Amazonの「Kindle/Audibleサービス」だけを提供しているようなので、タイトルを変更しました。
LitResの紹介は基本的な使い方は以下の記事をご覧ください。
他にもロシア語関係の記事の一覧を【目次】としてまとめていますので、関心がおありの方はこちらもご覧ください。
著者ページが便利
電子書籍・オーディオブックのシステムを考えれば当然のサービスではありますが、気に入った本が見つかった時、その著者の関係書籍を入手したくなるのは人の常。
Amazonのように書影が表示されたりはしていませんし、どちらかと言えば古い、いや失礼。非常にシンプルな表示形式です。
ただ、大作家のページはその本の出版年でも整理されて表示されるのはすごい。「そんなの当たり前」と思うかもしれませんが、「電子書籍が発行された年」ではなく、「オリジナルの書籍が出版された年」で並んでいることです。
例えばこちらはプーシキンのページのスクリーンショット。
なんと1825年とか1827年とあります。
しかも驚くのは、2021年に出版されたプーシキンの新版もリストにあること。
このあたりは実際にクリックしてご覧ください。
レフ・トルストイも参考までにリンクしておきます。
これが現代作家になると、年代別の整理がされていないのは残念なところ。シリーズがある作家はシリーズ毎にまとめられていたりしているのは、地味に便利なんですけどね。別のシリーズをバラバラに出版する作家さんですと、年代順ではシリーズかどうかを追いかけるのがたまに大変な時があります。
とは言え、年代別でもリストが見られるとありがたいのですけどね。
この辺は、LitResさん対応待ちにはなってしまうのですが。
具体例として、日本でも翻訳が複数でているボリス・アクーニン。三島由紀夫の翻訳で有名らしいですし、ロシア語界隈ではペンネーム自体が日本語の「悪人」とバクーニンからできているとか、日本にもかかわりが深い作家。
彼が人気作家となった「ファンドーリンの捜査ファイル」シリーズも日本語では4冊だけしか翻訳が出ていませんが、オリジナルは16巻まででているのがナンバリングで分かります。
アクーニンの日本語での4冊目(『トルコ捨駒スパイ事件』)を翻訳された奈倉有里さんが翻訳を手がけた、現代ロシア最高の作家とされるシューシキンのページはこちら。
やはり年代別の整理にはなっていませんが、現地での出版が一覧で表示されるのは便利ですね。
シューシキンで気になるのは、三冊ほどがオンラインでは提供されていないこと。クリックはできますし、書影も表示されるのですが、購入などはできないようです。
以前に公開されていたかどうかまでは確認できてないのですけれども、これが政治的圧力でとか、国内事情でとかいう理由なら、正直なところ心配にはなるのですが。
このあたりも、情報としては共有しておきたいと思います。
奈倉有里さん
上でリンクを貼った「トルコ捨駒スパイ事件 (ファンドーリンの捜査ファイル)」の翻訳を担当された奈倉有里さんは作者紹介で次のように記されています。
ロシア国立ゴーリキー文学大学と書かれていますが、たぶん正式名称は「ロシア科学アカデミー付属ゴーリキー記念世界文学研究所」のことかと思います。長すぎるので省略したのではないかと思います。
こういう人に活躍してもらって、文学も読み継がれて欲しいと思います。そんな気分も込めて奈倉さんの翻訳された書籍をいくつかリンクしておきます。
そして、奈倉さんのこれまでの自叙伝的ロシアの紹介本が出版されるようです。現在予約受付中。
LitResのサブスクリプション
それからもう一つ。サブスクリプション。
これも以前から提供されていたサービスですが、私個人としても毎月定額を払ってまで購入して消費できるほどにはロシア語に堪能ではないので、サービスの提供については言及していませんでした。
ですが、最近、ロシア語関連の記事へのアクセスも多いので一応紹介したいと思います。
ロシア語でサブスクリプションのことは「абонемент」というらしいですが、英語の「Subscription」とは違うなと思っていたら、ドイツ語では「Abonnement」というらしいですね。語源がそれぞれ違う単語なのでしょうか。
AmazonのAudibleの定額コインでのサブスクリプションとは違い、一冊ごとの定価が600ルーブルまでの本が対象となっているようです。600ルーブルを越える書籍は少ないと思うので、ほぼ大多数が該当すると思いますが、それを1ルーブルで月3冊まで可能とかいてあるように読めますが、本当ですかね?
いくらなんでも安すぎるような気がします。
また、サブスクリプションの契約開始月は、書籍が10%オフ。その後3か月で20%、6か月で30%オフとも記載されています。
この割引後の価格が600ルーブルまでということだと思いますが、さすがに今の私のロシア語レベルでそれを確認できるほどまでには至っていません。
サブスクでロシア語を膨大に読みたいというニーズの方はご検討ください。
そして、もしよければ使用感など共有いただけますと非常にうれしく思います。
ということで、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメントなどいただけますと、うれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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