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詩 Poetry

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詩 六月のバラード・2

詩 六月のバラード・2



この詩の「踊り場」は、ある古洋館の一階から二階へ向かう途中にあった。一日訪ねて遊んだのは昔々のこと。1980年代の初め頃だったと思う。
当時の館主は金沢舞踏館の山本萌氏。土方巽のアスベスト館から独立して、ここで旗揚げ公演を打った。金沢市の郊外、犀川上流の上辰巳村。国家安康と名を二分された家康は怒ったが、土方さんは「たつみ」の上に弟子に立たれても構わず、館開き公演『埃をあびた蛍のような男』を演出

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世界詩歌記念日

世界詩歌記念日

3月21日。
世界詩歌記念日。
詩は個人に立つ。個から発し、個を護る。
詩は山川草木、鳥獣虫魚のことばを聞く。

野葡萄

野葡萄

野葡萄は思う

あんなに星の色が
あか
あお
むらさき
みどり
とあるのは
虫がいるのだろうか
夜になると
星を見ると
なぜだか泣きたくなるよ

詩 どろん

詩 どろん

今年も頭にサザンカの花びらをのっけた羅漢に会った。

 どろん

蝋梅を見に
羅漢寺に行く
花はやや草臥れていたが
まだ蕾は残っていた
青軸の方はまだまだ固い

光に誘われたはずが
どんより曇って
羅漢たちももの静か
なかで一人
頭に山茶花の花びら載せて
どろん、のポーズ
羅漢は何に化けたいか

九年前(2013年)のどろんのポーズ。詩はその翌日書いたもの。
因みにこの人には詩集『春と石仏』の表紙

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