武田神社に弾丸旅行 其の1
前回、西へ向かって今回は東。
下記が前回の、京都への弾丸旅行の記事です。
でもさすがに東京から京都への日帰りはキツく、1泊してしまいました。泊ったことで他の寺社仏閣もまわれ、有効に時間を使えたのですが、その分弾丸旅行の味わいは薄まってしまいました。しかし今回の武田神社は、まさに弾丸旅行。昼過ぎに新宿から特急あずさに乗り込んで、この神社だけを見て夕食をサッと食べて帰ってきただけ。目的の1点だけに時間とお金を使うという、弾丸旅行そのものの旅でした。
昨年11月の雨の日の昼すぎ、新宿駅から『あずさ』に乗り込みます。まず立川で停車。そこからしかし、発車しません。
不自然に長い停車時間。しかし放送はかからない。
3分、5分……。車掌があわただしく駆けていく。なにかしらのトラブルであることは、まちがいないようです。弾丸旅行、不成立か。なにしろダイヤが乱れることで有名な中央線です。
10分ほどの遅れで、ようやく出発しました。前を走っていた電車が異常な音を感知したようで、安全確認を行っていたとのこと。八王子は、停まってすぐに発車しました。
このあずさは、八王子の次が甲府。ノンストップです。
長いトンネルに入ったあと、雨に煙る相模湖と相模川、桂川を見ます。そして小刻みなトンネルと、濡れた舗装の甲州街道。淡々と、といった感じで列車は進みます。
大月駅を通りすぎるときには、チラッと富士急行。その地域だけを走る路線や私鉄を見ると、旅情が沸きます。
勝沼周辺は高台を走ります。煙った景色が幻想的。そして東山梨の小さなホーム。ホテル群が見えて石和温泉を通りすぎると、甲府に到着です。甲府止まりの『かいじ』ならゆっくり降り支度をできますが、『あずさ』なのであわただしく支度して降りました。
南口からすぐの甲府城を覗く手もありますが、もうすでに何度も訪れていることと、雨で寒いことから、すぐ北口に向かいました。ここからひとつも曲がることなく、駅を背にしてひたすら北へと向かえば武田神社です。
(其の2へつづく)
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