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外国人の表現方法

外国人が会話をする時って、妙に大袈裟な感じだなと思うこと
ありませんか?

例えば映画で、二人の人が向かい合って議論をしていると、
手を前に出したり上に上げたり指さしたり、、、人によっては話している間ずっと手が止まらない上に、顔だっていろんな表情に変化していきます。

映画だから大袈裟に表現をしているのかなと思うと、そうでもなく、
比較的誰でも似たような感じで表情豊かに会話します。
仕事上でのリモート会議などもありますが、アメリカ人でもイギリス人でも
欧米人の殆どは日本人に比べて表情を使って会話をすることが圧倒的に多いなと思います。

僕は随分前からこの「身振り手振りの会話は何故だろう?」という疑問を持っていました。

下にAIが描いてくれた絵があります。
どの絵も共通して、「どうして?」とか「嬉しい」とか「怒っている」
と感情だけを入力して描かせたものです。
表情や仕草、手の動きなどに関することは一切プロンプトには入れていません。

何故?どうして?だけで出力
楽しそうに会話をしている
怒っている

これらの絵で共通しているのは、どのような感情であっても必ず手に動きがあるということです。
日本人ならまずやらないであろう仕草が「何故?どうして?」という時に
肩をすくめて両手を上に向ける代表的な仕草はもちろんですが、楽しくてもそうでなくても、感情を表す時には殆どの場合手の動きが加わりますし、
欧米人の場合はこれがごく普通のことです。

一方、日本人の場合はむやみに感情を表に出さないことを美徳としているようなところがあり、このように手や体を使って感情を表現するという習慣はあまりないようです。

僕なりの考察

日本語には、感情を言い表す言葉や表現が無数に存在しています。
これはつまり、体や表情、手を使って感情を表現しなくても、
今自分がどう感じているのかということを言葉だけで端的に伝えることができます。
なので、身振り手振りで会話をしなくても相手に感情を伝えやすいということなのではないかと思うのです。

ところが、英語の場合は感情を単語に乗せて表現するような言葉がなかなか見つかりません。
感情の度合いを何で表現するか?
表情と手の仕草、アクションなどで言葉で足りないものを補う。
そういうことなのではないかなと思いました。
相手を思いやる気持ちで You と言っても、相手を憎んでいて今にも殴りかかりたい気持ちでいたとしても You は You と表現するしかありませんので、
相手に感情を伝える方法としてはほぼ役に立ちません。
伝えたい感情を伝えるためには、目を吊り上げ眉間に皺を寄せて、腕を振り上げながら You と言えば、こちらの意図や感情が伝わるというものです。

例えばですが、
英語でいうところの 「You」 ですが、自分の立場や状況、相手との上下関係、感情として相手を嫌っていても好きであっても、自分が怒っていようと喜んでいようと、どんな時も You という言葉にはYou しかありません。

ところが、日本語の場合は相手と自分の上下関係、人間関係、自分が置かれた立場や相手の立場、その時の感情や思いなどによって選ぶ言葉はいくつもあります。
お前
あなた

てめぇ
この野郎
きさま
もちろんある程度感情は顔にでますが、メインとなる表現は言葉であり、
これによって自分の感情は決定的なものとして相手に伝わります。
ついさっきまで「君」と呼んでいたのに、ある時突然に
「お前何したんだ?」と言われたら、それだけで言われた方は
「この人は何か怒っているぞ」
と思います。
言葉を荒らげたり表情や手を使って表現しなくても伝わります。

これだけではないかもしれませんが、日本語のように相手と自分との関係性で言葉を使い分けたり、謙譲語や敬語があるような言葉を駆使する文化とと、
英語のように上下関係や立場に関係なく一律に同じ単語を使う文化とでは、
表現の方法も大きく変わるんじゃないかというのが僕なりの結論です。

これがどこまで合っているのかまったく違うのかはわかりませんが、
もしご存知の人がいましたら是非コメントで教えてもらえればと思います。

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