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空気を読めよ(笑)

今日は行ったことのない公園に行こうよ!

突然3号ちゃんが提案する。
うん、行ったことのない公園、ちょっとわくわくするな。
どんな遊具が待ってるんだろうな。
人が混み合ってなければいいな。

よし、行こう!
2人で冒険に出かけよう。

というわけで、初めての公園を目指して歩く2人。
歩き始めて気付いたが、行ったことのない公園てことは、行ったことのない道を歩かなくてはならない・・・・・ということはだよ、どこに向かって歩けばいいんだ?
見切り発進もいいとこだな。

でもまぁ、3号ちゃんはまったく気にせず意気揚々と歩き出してるわけだし、あてのない冒険も悪くない。

知らない道を歩き始めて10分、知らない公園はすぐに見つかった。
後で調べてみたんだけど、その程度の距離には結構知らない公園があった。また冒険できそうだ。


さて、公園にたどり着いたが、いきなり問題勃発。
3号ちゃんにとっては何の問題にもならんことだが、大人から見ればちょっと入りにくい公園だった。

というのも、その公園には小さな子供は誰もいない。密にならずに思い切り遊べる。
うん、確かにそれはいいんだけど、公園の遊具は1個だけ。
滑り台・ブランコ・鉄棒が一体化した そこそこ大きな遊具がひとつだけ。

そして2つ並んだブランコには、中学生とみられるカップルが仲良くお話してるじゃないか!

普通、そっとその場から離れるもんだろうけど、6歳児には『空気を読む』なんて器用なことができない。
目の前に楽しそうな遊具があれば当然走り出す。
うん、ごく普通の行動だよね。

ちっちゃい子だけならまだしも、その親も一緒となるとやっぱり気まずいでしょ。
なんか、口数が極端に少なくなるカップル。
ほんと、ごめんなさい。
気にせずお話してください。

って、そんなの無理だよね。気になるよね。
ごめんなさい。


そんな気まずい空気の中、
あのブランコ載りたいな〜
小悪魔の一言で更に空気が凍りつく。
気まずい中、なんとか会話を楽しんでいたカップルにも、この小悪魔のささやきは完全に聞こえていた。

あっちの山まで競争するか!
私の精一杯の提案など耳に届かない小悪魔は、ブランコをチラ見しながら滑り台。順番待ちしてるのが見え見え。

その空気に耐えられなくなったカップルの女の子が立ち上がった。
その瞬間を見逃すはずがない小悪魔は、
あ!あいたー!
ダッシュでブランコに駆け寄る。
あいたー!じゃなくて、あけてくれたんだよ。

はしゃぐ3号ちゃんをニコニコしながら見ている女の子。
ほんと、申し訳ない!

そのあと、ちょっと離れたベンチに移動したカップル。
いやーまいったな。
もうちょっと空気を読んでほしいよな。

なんて話をしてんのかな。

まだまだ遊びたそうな3号ちゃんをなんとか説得して、次の未知なる公園へと冒険を続けた。


お互い悪いことは何ひとつしてないんだけど、心から申し訳なく思っています。
あの時の2人に心から謝罪いたします。
ごめんなさい。
お幸せに。



トップの画像はギャラリーからお借りしたものです。
pipipuru(ぴぴぷる)さん、ありがとうございます。




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