![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70946496/rectangle_large_type_2_cff53162c0c2b4d9298a9091e78fa5cf.jpg?width=800)
ボクの妻は誰にもやらん!
最近、我が家ではテレビ番組を見るより「映画でも見ようよ!」という流れが多くなってきている。
ということで、原作で泣いてしまった映画を見ることにした。
普段から本を読む習慣がない私が、珍しく原作で涙してしまった作品。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70422974/picture_pc_7075356fb2a553068f97cc40cb6e1972.png?width=800)
妻になんて言おう。
最初によぎったのはそんな想いだった。
三村修治。職業、バラエティ番組の放送作家。
数多くのレギュラーを抱え、このところ忙し過ぎるとは思っていた。
感じた異変。検査を受けて下されたのは驚くべき診断だった。
すい臓がん。しかも末期。余命6か月。
1日でも長く延命し家族と静かに過ごす。
それこそが正しい最期の過ごし方。
だが。どうも面白くない。
今までずっと世の中の色々なことを 好奇心で『楽しい』に変えてきた。
そんな想いから、あれこれ企画を練り始める。
家族に残せる『最後の企画』。
現在、妻・彩子は専業主婦。
まだ小学生の息子、陽一郎を抱え苦労するだろう。
そして気丈そうに見えてもろいところがある。
何とかして笑顔にしてあげられないか?
見かけたのは結婚相談所の看板。
そうだ―修治は思いつく。
「妻の結婚相手を探そう!」
そんなひらめきを胸に修治は突っ走る。
まずは婚活市場を勉強。
同僚の手を借りてお見合いパーティーに潜入。
更に元・仕事仲間で現在・結婚相談所の社長、知多かおりになんとか協力を取り付けて、妻にとって最高の結婚相手を探し出してもらう。
『婚活』を続けているとやがて現れる、奇跡のような相手、伊東正蔵。
インテリア販売会社社長。
真面目で誠実、加えて独身。
まさに命を懸けた一世一代のプレゼンテーション、そして迎える最高のエンディングとは?
もしも私が余命宣告を受けても、たぶんこの主人公のようにはできないと思う。
きっと、すべてを打ち明けて、余命をできるだけ家族で楽しく過ごすことに全力を尽くすと思う。
若しくは、おもいっきり落ち込んでグダグダの最期を迎えるか、どちらかだと思う。
確かに、自分が死んでしまった後も、残された家族は生きていくわけで、幸せになってほしいと思うのは自然だろう。
でも、それを実現できるかと聞かれると なかなか答えが出ない。
結局は自分の残された人生を優先してしまうような気がする。
家族としても、たぶん死んでいく人の短い幸せを願うだろう。
私は家族を愛している。
でも、家族のためだけに生きる人生を選択できるほど でかい人間ではない。
やっぱり自分も愛しているので、最後はそっちを選択するような気がする。
複雑ではあるが、この主人公の生き方に共感して涙が止まらなかった。
後半は、ずーっと泣いてて「おとうさん、泣いてる~!」と3号ちゃんにからかわれっぱなしだった(笑)
自分はこんな風にできるのだろうか…..
いや、ここまではできないかもしれないが、同じ気持ちだけは持っていたい。
すごく感動したが、悲しい…
複雑な気持ちになった映画だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?