第５８話　匂わせの展開

「おばあちゃん！！お昼ご飯はさっき食べたでしょ！！」

最近これがリアルに笑えなくなってきた。
検索しようとヤフー画面を開き、そのときパッと気になった記事を閲覧していると、何を検索したかったのか分からなくなる状況によく陥る。
そしてこの記事においても。
今書いている内容が、実は前に書いたんじゃないかと疑念を持ちながら文章を書く。
もし、前に読んだ内容をまた書いていたらぜひ教えてほしい。
…真面目に書こう。

匂わせの展開。
読者に先の展開を想像してもらうために匂いを残すことがある。
ある程度は分かる、でも全てが分かるわけじゃない。
これが大事。
でもこれがボクにとっては難しい。

書き手としては、もちろん自分が書くわけだから先の展開が分かる。
だから分かった上で匂わせる展開を書く。
でも読み手からすれば、この先どうなるのかは、ある程度しか分からない。
要はぼやけた状態だ。

この微妙な差異により、書き手としては匂わせの展開のラインを引いているつもりでも、読み手からしてみれば、

「えっ？何これ？どういうこと？」

と何かの匂わせの展開だとは分かるんだけど、いらない疑問を持たせてしまうんじゃないかと、ボクの中では非常に慎重になる案件である。

「これ分かってくれるかな？」

と期待を抱きつつ書く。
まぁでもボクの書く内容の単純ストーリーだし、怖いのであまりやったことがない。

後は一番大罪なのは、冒頭の内容じゃないけれど、匂わせといて伏線回収しない件。
これは大罪。

「えっ？あれなんだったの？」

消化不良を起こすという非常にやっかいな状態に陥る。
以上を含めて、匂わせる展開を書くのはまだまだ先になりそうだ。