第59話 我が輩の地の文

地の文。
小説書くまで「地の文」なんて言葉知らなかったよ、そんなの。
何でにも名前があるんだなぁと感心したくらいだ。

そんな地の文。
ボクは主人公目線である「一人称」で書くことが多い。
なぜそうしたのか?
これは昔ブログを書いていた影響が大きいのかな?と自分で勝手に解釈している。
だから「三人称」の客観視した書き方が難しそうというイメージがあった。
多分、根底には語彙力が乏しいことを自覚して、敬遠していたのだと思う。

そんなわけで、ボクは地の文を一人称で書いているのだが、ときどきさらっとイレギュラーバウンドを起こす。
というかさ・せ・て・い・る・という表現が正しいだろうか?
この文は三人称の方が書きやすそうだと、今までの一人称を放り出し、さらっと入れてしまうのだ。
そして何事もなかったかのようにまた一人称に戻る。
とんだピエロ野郎である。

こんなことしているのは自分だけなんだろうなと思いつつ、なかなか直そうとしない。
まるで歯医者に行った方がいいのは分かりきっているのに、ちっとも歯医者へ行かず、「歯が痛い」と嘆く人のように…

次のお話は三人称で書いてみようと、とりあえず今は意気込みだけ準備万端である。

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