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【マイプロ×公立高校⑤】一年間の実践を振り返った生徒が語る、本当に必要なサポート (支援・協力)とは?

前回の記事では、マイプロジェクトに取り組む高校生の取り組む前の気持ちや、取り組む中での気づき/学びについて、昨年度一年間を通してマイプロジェクトに取り組んだふたりの高校生からお話をお聞きし、その中から見えてきた、「不安」が「面白い!」に変わる過程や、プロジェクトをともに仲間がいる魅力についてお伝えしました。

では、彼女たちがマイプロジェクトを進める上で必要だと感じた、"サポート"とはなんでしょうか?またまた、高校生にお話をお聞きしました!(ご協力ありがとうございます!)

親身に寄り添ってくれると頑張れる!

Q:どんな時に、どんなサポート(支援・協力)が必要だと感じていましたか?実際に受けたサポートについても教えてください。

りんかさん:発表直前にはとても聞いていたよね。

あみさん:テーマがぼやっと見えてきた時にも、(総探担当の)よざ先生に質問していた。こんな感じで考えてるんですけど、どう思います?って軽く相談しました。

りんかさん私たちの取り組みについて、とても肯定的に話を受け取ってくれました。宜野湾高校の目標として、コラボレーションもあるからいいね!と後押ししてもらったんです。とても前向きな気持ちになりました。

りんかさん:発表直前には、パワーポイントでの作成についてめっちゃ相談しました。発表の流れや作り方が全然分からなかったので、詳しく聞いて教えてもらいました。授業でもらった資料を見て作成してみたのですが、一番最初作ったものは流れが悪くて違和感があったんです。

りんかさん実際に作った資料を見せながら、ここに元さんとの写真があったら入れると良いんじゃないか?などコメントをもらいました。写真はあったのに、全然使ってなくて文字ばっかりだったよね。

あみさん:スライドに関しては、担任の先生がとても手伝ってくれて助かりました。調べ学習する時間を確保してくれたり、視聴覚室でプレゼン練習もしました。

りんかさん:最初は否定的だったけどね!「僕はこの総探にどんな意味があるかちゃんとわからないんだけどね〜」といいながらも、頑張り始めた生徒を見て寄り添ってくれたのが良かった。自分の国語の授業も使ってくれたこともあったね!

質問と提案の使い分け!生徒ごとに寄り添い方の工夫が必要

Q:チームとしてふたりだけで進めるわけではなく、先生にも積極的に力を借りて前向きになれたということがわかりました。先生以外の大人にサポートされて良かったことや、もっと支援してもらいたかったことはありますか?

りんかさん:アワードの時にメンターさんからフィードバックをもらう時間があって、「なんでこのプロジェクトにしたの?」など質問を受けて、よりよりプレゼンづくりにできました。

あみさんアンケートの取り方、質問の方法や聞く意味についてコメントをもらって、聞きたかった意味のあることを聞けました!一度失敗してみて良かったな、とも思います。ふたりとも分からなかったから成功するわけなかったし、失敗してアドバイスを聞いて活かす経験になったからこそ、成長できたと思うんです。

あみさん(サポートのタイミングとして)発表した後が大事だと思います。聞いた人がどのように解釈したのか、フィードバックを受けて確認することが大切。一度発表するとなると自分の意見をまとめないといけないので、自分たちのまとめ方に何が欠けていたのか、どんな説明だと伝わりやすいのかを知る機会としてとても良かったです。

りんかさん:どんなプロジェクトでも、否定的な意見でなければ前向きな気持ちになれると思います。

あみさんたくさん質問してくれた方がいいよね。気づいてなかったことに気付けるので、疑問に思ったことを率直に質問して欲しいです。

りんかさん:男子はビーチクリーンのプロジェクトが多かったけど、(そのプロジェクトになった)理由がSDGsと絡めるとそのテーマしか思いつかなかったのかも…と思います。そういうチームには、疑問について聞いても答えられないことが多いので、新たな視点で提案を投げかけてみる方が良いかもしれません

あみさん:ゴミ拾いのプロジェクトに対して、「なぜそもそもゴミが落ちているかを知らないといけないんじゃない?」という問いがあって、表面的なことしか見えてないことに気づかされたと思う。一緒に深いところまで考えてくれることが大切

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生徒をサポートするポイントは「人(実践者/有識者)と繋ぐ」こと

Q:授業時間内で集中して取り組みを進めることも重要だけど、ふたりは自分の時間も有効活用していたように思います。総探以外の時間でどんな動きをすると、マイプロが進んでいきますか?

りんかさん:私たちはスキマ時間に自分たちの活動に繋がりそうな情報を調べまくって、アポ取っていました

あみさん:でも、部活生とか放課後の時間も使えないし、結構時間作るの厳しそうだったよね。

Q:たしかに、授業以外の時間を活用するのはチームにもかなり差が出ていたように思います。モチベーションが下がっていたり、チームメンバーだけで時間を確保するのが難しい生徒に対して、どんなサポートがあれば良いと思いますか?

りんかさん協力者を探すサポートを行ってくれると助かると思います。自分たちも分からないし、先生方も分からないこと多いと思うから、一緒に進めていけたらいいなと。

あみさん:(rokuyouの講師など)見守ってくれる存在として居てくれたから、良かったよね。

りんかさん自分たちは突き進んでいたから見守ってくれたのが良かったけど、そうでない主体性の低いチームには、積極的に声をかけるのが良いと思います。

りんかさん:私たちの場合は、スタートアップワークショップ後にあみに考えてることをシェアして、「注文をまちがえるゆいまーるな喫茶店」のことを聞いていたから、情報を知っていて選択できました

あみさん情報収集する部分が個人では難しいので、(社会人メンターからの)支援が欲しいなと思います。

りんかさん多様な分野・業種で活躍するメンターさんから関連するプロジェクトや人を紹介してもらえれると、前に進みやすいはずです。担任の先生では難しいと思うので、社会人の方のサポートが欲しい!アポ取りの方法は教えてもらったけど、どんな人にアポ取ればいいの?ってなるので。

Q:その他で、こんなサポートがあれば後輩のプロジェクトが上手くいくかも!というアイデアがあれば教えてください。

あみさん:最初に共通の関心ごとがある仲間を見つけることは、とても心強いと思う!プロジェクト宣言を行う時点では、生徒同士よりも先生やメンターさんの視点でアドバイスをもらう方が良いかな。

りんかさん:一回ちょっと形になっていたり、アクション実践するようになってからチーム間の交流、意見交換、アドバイスのし合いが出来るのが良かった!進んでいるチームがあるともっと頑張ろうと思えたり、アポの取り方の成功事例や、アクションの失敗事例(アンケートの取り方)を共有することで、学び合いがあったので良かったなと思います。

仲間の視点で寄り添ってくれることで、背中を押される!

Q:先生や社会人メンターとして、マイプロのサポートを行ってくれる方々へメッセージをお願いします!

あみさん:先生やメンターさんに相談する場面が多くなると思うんですけど、否定的なことではなく前向きなアドバイスがもらえると嬉しいです。疑問や違うと思うことも、積極的に質問して欲しいです。自分の考えが深まると思うので、一緒に取り組んでもらえると嬉しいかな!

りんかさんグループごとの状況によって見守る選択をしたり、首突っ込んでみたり、プロジェクトを行う生徒と親身になって寄り添ってくれると心強いなと感じます。メンバーじゃないけど、先生やメンターさんも仲間のように意見交換できたら嬉しいです。

ふたりから:先生やメンターさんにも分からないことあると思うけど、一緒に乗り越えられる仲間として寄り添ってくれると嬉しいです!

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終わりに

今回の記事では、マイプロジェクトに取り組んだ高校生が、プロジェクトを進める上で必要だと感じた"サポート"についてお伝えしました。実際にお話を聞きながら、先生やメンターの方が生徒一人ひとりに寄り添い、一緒になって取り組むことが生徒たちの学びの扉を開く鍵になると改めて感じました。

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