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大企業より魅力的な中小企業

[要旨]

中小企業であっても、エクセレントカンパニーを目指している会社は、求職者から評価される可能性が高くなります。したがって、規模の小さい会社は優秀な人材が集まらないという考え方は持たず、よい会社を目指すことで、徐々に、人材に恵まれるようになっていくでしょう。


[本文]


経営コンサルタントの小山昇さんが社長を務める、武蔵野のコンサルティング事業部経理グループ課長、塚田加陽子さんが、同社に入社したときの経緯について、ブログに書いておられました。塚田さんは、かつて、大企業にご勤務された後、寿退社して、いったん、専業主婦になったものの、その生活が退屈になり、武蔵野にパートタイマ―として勤務することにしたそうです。そして、入社面接のとき、面接をした部長は、女性で、かつ、パートタイマーだったこと、環境整備(整理整頓や清掃など、職場環境を整えること)を行うときにも時給が支払われること、事務作業もIT化が進んでいたことなどから、中小企業である武蔵野に対し、大企業よりも魅力を感じたということです。

よく、中小企業経営者の方から、中小企業では、よい人材が集まらないというお話をきくことがあります。確かに、会社で働きたいと考える方の中には、安定性を求め、規模の大きな会社で働くことを希望する方が多いと思います。しかし、塚田さんの例のように、安定性よりも、性別や雇用形態にこだわらずに人材を登用しているか、ホワイト企業になるように努力しているか、情報機器の積極的な導入など、先進的な事業を実践することに努めているかといった、経営者の方針や姿勢を重要視する方もいます。

そうはいっても、中小企業経営者の方が、小山さんの会社のような方針で会社経営に臨んでも、直ちに、優秀な人材が自社に就職を希望するようになるとは限りません。でも、私は、これからは、就職する側から見た、会社の規模の重要性の要素は、あまり高くないものになっていくと思っています。ですから、これからの中小企業経営者の方は、「中小企業は規模が小さいから…」という考え方は持たずに、エクセレントカンパニーを目指すことが、ますます重要になっていくのではないかということを、塚田さんのブログを読んで、改めて感じました。

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