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何歳からでも学べる時代にも学習適齢期はあるようだ

「うちの子は天才かもしれない!」なんて言ってみたかった

GWが終わった。かなり意気込んで迎えたGWが終わってしまった。家で過ごす時間が長くなることを見込んで、事前に色んな玩具をこれでもかというくらい揃えていた。そして、1人でゆっくり読書三昧の休暇を過ごそうかと思ったが、そうもいかないのが現実。朝から、息子の飛び膝蹴りで起こされ、休む間も無くGWは終了した。

とはいえ、子供達と遊ぶのは楽しい。いつも発見がある。そして、「うちの子は天才かもしれない!」と思う瞬間があった。それは家族で絵柄版神経衰弱ゲーム「ミッケ!」で勝負をしていた時の話である。

「ミッケ!」
小学館の大人気探しっこ絵本「ミッケ!」のいつでもどこでも楽しめるカードゲーム版です。同じ絵柄のカードのペアをあてていく記憶力を養う神経衰弱ゲーム。

何度やっても、この神経衰弱ゲームで大差で優勝するのは5歳の息子、次に8歳の娘、妻と私はボロ負けなのである。姉にも、両親にも圧倒的に勝利し、満足気な息子。もしかしたらこの子は頭の出来が違うのかもしれないと思い始めた瞬間、妻の冷静な分析に現実に戻された。3年前の娘はもっと強かったと。つまり、弟と同じ5歳だった時には、神経衰弱ゲームがもっと強かったのが、8歳になるにつれ徐々に弱くなった。曰く、幼児期から年齢を重ねるにつれて、見たものを写真のように瞬時に覚える記憶力(視覚空間ワーキングメモリというらしい)は衰えていくのではと。

そんな訳ないだろうと思っていたが、どうやら妻のこの仮説は学術的にも検証されているようだ。

京都大学霊長類研究所の研究によると、チンパンジーは、映像を瞬間的に写真のように記憶に焼き付けることができる。一方で、ヒトは言葉を獲得することで、生後備えていた視覚空間ワーキングメモリが不要となり、徐々に衰えていくと推察されている。この能力は乳幼児の多くは備えているが、年齢と共に消えていくとのこと。

いずれにしても、多くのご家庭で、園児の方が神経衰弱ゲームが強いということは有りうる話であり、残念ながら、息子が特殊能力を備えているわけではないと分かった。

幼少期のワーキングメモリを維持することはできるのか?

しかし、自分の子供はできる子ではないか?とまだ信じたい私は血眼になって色んな研究論文を漁った。そして、見つけたのが中国の浙江大学の教授らによる論文である。

「そろばん式暗算トレーニングが子どもの視覚空間ワーキングメモリを高める」

この研究では、小学校入学時に144名の子供達を週に2時間のそろばん式暗算トレーニングを5年に渡って受ける群と、その時間を従来の計算や読書などの活動に費やす群に分けて、トレーニング後に視覚空間ワーキングメモリテストを実施、比較している。詳細は原文を読んでいただくとして、結論は、「長期的なそろばん式暗算トレーニングが算数能力を向上させるだけでなく、視覚空間ワーキングメモリにも良い影響を与える可能性を示唆している」とのことである。

幼少期から衰えていくとされている視覚空間ワーキングメモリが、そろばん式暗算トレーニングによって改善ないしは向上する可能性が示されている。これは、私にとって嬉しい驚きである。毎日のそろタッチ学習が少なからず息子の神経衰弱ゲームの強さにつながっているのではと思える研究結果だ。
息子は天才ではないが、毎日のそろタッチ学習の継続的な努力によって暗算以外の能力まで開発されているならば、こんなに喜ばしいことはない。

幼少期の適切なタイミングで、その時しかできない能力を開発することは非常に重要だと改めて考えさせられた。人生100年時代、私自身いつからでも学び直し、再チャレンジができるという価値観を持っているが、その時期にしかできない学習、経験も一方で大切にしたいと思える学びとなった。

そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp/

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