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【日記】わたしの転職体験(メーカー9年のキャリアを捨てIT業界へ!)


#わたしの転職体験

僕は2012年大学卒で社会人となりましたが、2021年1月に転職活動を開始し、2022年8月に転職をしました。この8月でちょうど1年経過したこともあり、振り返りも含めて記載します。


1.経緯


僕は新卒から9年間、東証1部上場(現在プライム市場)のメーカーで勤務し、1人で会社の数パーセントの売上を任されるなどそれなりのポジションを築いてきた中で、事業の根幹についての疑問が大きくなりました。それは「生産性とコスト」そして「新規開拓」です。

そもそもは生産性を上げて自分の自由な時間を得るためにITやDXというものを勉強してきましたが、いつしかITやDXを学んだ人に集中して仕事が降ってくるようになりました。
「これまでやってきた仕事の生産性向上」です。


もちろんこれは会社や従業員にとって重要なことです。
しかし、僕はITやDXをやりたいのではなく、それを活かして新しい事業を産み出していきたかったのです。このままではそういった創造的な活動ができないままマネージャーになって会社と運命共同体になってしまう。それはそれで年収も安定するし、人間関係も出来上がっているのでこのまま過ごして行けばいいのかなと思ったのですが、やはり新規開拓をしていって世の中を変えていきたいという気持ちが強く、新しい業界に飛び込むことにしました。


2.選考過程


①IT業界(苦戦・・・)


まずはビズリーチの有料会員となりました。色々とネットで調べましたが、本気でやるなら大手を使って課金しなくては、というのが理由でした。(正解だったかはわかりません。)
それで検索する中で気になっていた会社があったので登録すると、間違えてエージェント会社に連絡してしまったようでした。そこから大手転職エージェントサイトへ登録し、それ以外にも2~3のエージェント会社と話をしました。

その中でエージェントには「メーカーに所属していたがIT企業でメーカーの支援をしたい。そのために自身のITスキルを上げたい。」ということを伝えていました。それは事業を産み出したいという想いと同時に、社内外で思い通りにいかない日本の営業や購買・研究者を見ている中で感じていた僕の本心でした。
エージェントの方は電話で丁寧に僕のやりたいことなどを引き出してくれて、職務経歴書/キャリアシートの添削なども手伝ってくれました。
新卒採用以来10年ぶりの"自己分析"はこれまでの人生を振り返りも含めて非常に有意義でした。

しかし、どうもTOEICの点数が足りないらしく、大手は書類ではじかれることが多かったです。とある大手IT企業から僕の出身業界や担当していた業界の営業担当求人を発見して、「これしかない!」と応募したのですがあえなく書類で落選。エージェントの方曰く「個人情報なのであまり言えないが、書類通過している人たちはTOEIC800点以上」というコメントをいただきました。(僕は600点で英語は弱点でした。)

②コンサルティング業界


ITに行きたいと思っていましたがなかなか通らないこともあり、エージェントの人はコンサルティング業界を進めてきました。よくわからないうちに数社ほど応募しましたが、そのうちの1社が書類通ったので面接を受けました。リモート面接です。

しかし、その結果は不合格

理由は「人柄はいいが、コンサルタントとしての覚悟が足りない」ということでした。
それもそのはず、コンサルティング業界に対しては頭のいい人が多くて企業の経営企画部門などを突き動かすエネルギーがあるなと思いつつ、自分の目指しているところはここではないと感じてはいたので、業界研究はあまりしていなかったことを見透かされました。

その前後、優秀だと思っていた会社の後輩が退職を告げてきました。
その後輩は人材業界へ身を置き、まさにエージェントになるということでした。
僕に対してコンサルティング業界を進めたエージェントは僕ではなく自分の仕事をしていただけかもしれませんが、僕は結果的に自分の人生が色々と整理できました。
そんな風に自分にあるものを気づかせてくれるこの業界の人たちがすごいなと思ったし、お世話になった転職エージェントの方には感謝をしています。
そのことは素直に後輩へ伝えました。(おっさんからの余計なエールだったかもしれませんが。)

③エージェント→直接応募への切り替え・競合メーカー面接


GWの前、エージェント経由ではなくビズリーチから直接企業に応募し始めました。直接のほうが本気度が伝わる場合もあるのかな、と言った軽い気持ちでした。(大手はエージェント経由でフィルターを掛けているとか色々噂はありましたが、正解はよくわかりません。)

その中で大手の競合メーカー1社から連絡が来たので、カジュアル面談というのを実施しました。こちらもリモートです。
話してみたところ面接官の人事担当者は元々競合商材の営業担当者だったらしく、業界の話で盛り上がりました。しかし、今回募集しているのは「事業の選択と集中をしていく中で、厳しくてリソースを割くことができなくなった事業を物流から営業まで一人でこなせる人物を探している。」ということでした。
僕の目的は新しい事業を生み出していくことそれを生み出すメーカーをITでサポートしたいということです。「僕なら出来る仕事だと思うけど、僕がやりたい仕事ではないな」と感じました。それは先方も感じているようでした。

この面接はミスマッチでしたが、「大手であっても面接をしてくれるところはある」ということと、エージェントを介さず直接応募する選択肢もあるな、という思いを持つことができ自信を深めて応募を続けました。

④IT業界(内定)


そして直接応募を繰り返す中で、4月末に突然「GWに面接をしたい」という企業が現れました。それが今の会社です。
最初は人事担当者2名、2回目(最終面接)は営業部長と人事担当者、確か4名ほどでした。それぞれ30分のリモート面接。

僕はスタート地点に立ち返り、シンプルに「メーカーに所属していたがIT企業でメーカーの支援をしたい。そのために自身のITスキルを上げたい。」ということを伝えました。
また、僕は事業部の売上予算の数字と自分の売上予算の数字はほぼすべて覚えていました。(キャリアシート記載時に振り返りとして作成していたのと、これまで数回の面接に向けて練習をしていました。)その上で、日本のメーカーが抱えるITや生産性への疑問、営業手法などを議論しました。
そのことが相手に響いたように感じました。この時、大企業では業績を伸ばす能力も大事ですが、そのバックグラウンドとなる想いも重要だと感じました。

やはり直感というのは正しく、無事に「内定」の連絡が来ました。余談ですが僕は新卒採用時に第一志望だった大手ITメーカーを最終面接で落ちたので、今回はその時のモヤモヤも解消されたようで本当に嬉しかったです。

3.まとめと活動のポイント

僕自身、1年間過ごしてみて転職活動は成功だったと思っています。退職金を相当捨てましたし同期という概念がなくなるので時折寂しい部分もありますが、チャレンジしたこともそうですし、今の会社でも未経験ながらそれなりに通用している(と思っている)ので、本当に良かったです。

①内定をもらえたポイント
(1)現職で大きな顧客・予算や責任を持っていた。
(2)営業活動やセミナーなどで外の世界を見ていた。
(3)業界全体を変えるためにどうすればいいか考えていた。
(4)リモート面接だったので移動時間がなく現職に支障をきたさなかった。

ポイントとしては上記の4点を挙げましたが、特に(1)が重要です。とにかく今の仕事で一生懸命やっていて実績のある人、これはどこの会社でも魅力的です。「今の会社が欲しい」と思う人は、どの会社も欲しいのです。これは結局「いいキャリアシートを作る」ということに繋がっていくと思います。
転職したい人は今の仕事が辛い人が多いかもしませんが、そんな中で一つでもやりがいを見つけて取り組むと、未来につながるのではないかと思います。(4)も今の時代では大きいですね。

②苦戦したポイント
(1)TOEIC
(2)その他資格
(3)企業名


僕はTOEIC600点で英会話は片言ですし、簿記などの資格も持っていません。どうも足切りがあるように感じますし、これはあるに越したことがないと思います。
また、やはり新卒で大企業に入った方が転職がしやすいと思います。(ステップアップのために転職をする人も多いでしょうから、そんなことを言ったら元も子もありませんが。)そのあたりは、仮に異業種への転職を目標としていたとしても、競合や同業界の採用試験を受けてみて自分の立ち位置を確認するというのもありだと思います。


文字ばかりで恐縮ですが、似たような悩みを持つ方の少しでもお役に立てればよいなと思っています。
御覧いただきありがとうございました。


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