湧き出るもの

書くことを変えたい、ここ一年程、
いやもっと前から、そう思っている。
特殊な分野で本を出してきた私だが、
もう、いい加減、他のものも書いてみたい、と思う。
もっと幅を広げたい、ということなのだけれど、
これが意外に難しい。
「好きなこと書いたらいいじゃないですか」
と言われるのだが、
「好きなこと・・・・・・はて」
となってしまうのだ。
他のことを書いてきたいと言いながら、
自分の中に、何もないということに驚愕する。
そして悲しくなる。
結局、その程度なのか、自分。
書きたいことがないのである。
そもそも、SNSで発信し続けることが苦手である。
自分を出し続けることに意味を感じない。
誰かに認めてほしい、自分を知ってほしい、という感情がない。
ので、仕事だしな、という動機でSNSをアップする。
これでは、きっとダメなのだろう。
好きなことを書く、というのは、なかなか難しい。
自分の中に言葉があるはずなのに、
捉えることができない。