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Bariloche パタゴニアの入口に立つ

こんにちは、いとさんです。

北半球にある日本とは季節が真逆ですので、三月初旬のアルゼンチンはまだまだ暑い日々が続いていました。連日日中は気温30度を越しており、夏はまだ終わってへんでと、セミがしぶとく泣き続けていましたが、湿気もなくカラッとしていましたので、へばることなく元気に過ごしていました。

Bariloche“バリローチェ”を訪れることになったのは、ちょうどその頃です。パタゴニア地方に属しており、豊かな自然を有するバリローチェに少し前から行ってみたいと思っていました。首都ブエノスアイレスより南に位置していて冷涼な気候である為、夏には避暑地として、冬にはスキーを楽しむ為に訪れる人が多いと言います。学生が卒業旅行で訪れることでも有名で「barilo〜barilo〜nos vamos barilo〜♪」とメロディを伝えられなくて残念ですけれど、バリローチェへ行こうという歌まであります。

学生はバスでバリローチェを訪れますが、私はもう長時間のバス移動に耐えられる自信がありません。道すがらお菓子を食べたり、他愛もない話で腹がよじれるほど笑った学生時分の旅を少し懐かしく感じながら、飛行機のチケットを購入しました。

バリローチェ空港に着陸間近、飛行機の窓から地上を見下ろしましたら、どこまでも乾いた大地が続いているのが見え、本当に写真で見たような美しい湖や木々がここにあるのか疑わしく思いました。広大な国土の大部分がこのような地質であり、人は住んでいないそうです。ここに木を植えることが出来たら...。アルゼンチンへの愛が日に日に増している為か、ぼんやりとそんなことを考えました。

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バリローチェの空港は小さくて簡素でした。所々工事をしている様子でしたので、観光客増加を目指して取り組んでいる最中なのかもしれません。国内線ですから出口に辿り着くまでさほど時間はかからず、事前に予約していたレンタカーを引き取りに空港内のショップカウンターに立ち寄りました。日本人と知っての配慮か、それともたまたまなのか、NISSANマーチを充てがわれました。昔に営業車として使っていた親しみのある車種でしたので、大変嬉しく思いました。

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空港の周りには高い建物がなく、だだっ広い大地に突如空港が出現したように見えます。とても風が強くて肌寒かったので、リュックに詰め込んだ上着を引っ張り出して羽織りました。ブエノスアイレスとの気温の差は、数字上さほどなかったのですけれど、恐らくこの風が体を冷やしていくのでしょう。体感温度は更に低く感じました。

いよいよバリローチェの旅スタートです。

いとさん

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