摂食と喫食🍙
社会人になってからというもの、何かと慌ただしい日々を送っています。
いつまで経っても慣れない。
休日はのんびり過ごせているはずなのに、心のどこかではいつも仕事や家事のことを考えている。
あれもしなきゃ、これもしなきゃ。
いつもなんとなく気忙しい。
そんな私の数少ない楽しみのひとつが、食べること。
…とはいっても、あくまでストレス発散の手段としての''食べる''なので、純粋な意味で楽しんでいるとは言えないような気がします。
ぽっかり空いた心のすき間に詰め込むように、荒んだ気持ちから目を背けるように、とにかく食べる。
お腹を満たすことで、まるで心も満たされていると自分に思い込ませようといているみたい。
毎週末、近所の喫茶店でモーニングを食べることを日課にしています。
私にとっては数少ない、食べることを純粋に楽しめる場所。
ここで食事しているときだけは、穏やかな空間の中で、目の前のご飯と向き合い、楽しん食べることができています。
この喫茶店に通い始めて少しした頃、ふと
「''喫茶''は''お茶を飲む''という意味だから、''喫食''は''何かを食べる''という意味だよね。
じゃあ、''摂食''とどう違うんだろう?」
という疑問が浮かびました。
早速調べてみると、以下のような違いがあるらしい。
なるほど。
じゃあ、私が普段しているのはあくまでも''摂食''にすぎないということか。
食べることが楽しみだといいつつ、その目的はあくまでもストレス発散。
食事そのものを楽しめているとは到底言えません。
一方、毎週末訪れる喫茶店での食事は、間違いなく''喫食''と言えるでしょう。
流れる時間、漂う雰囲気、おいしいご飯…。
その全てを純粋に楽しみ、味わうことができている。
さすが、''喫茶''店。
普段の食事もこうだったらいいのになぁ。
振り返れば、実家にいたときは、毎日の食事を喫食できていたように思います。
美味しいご飯を、他愛のない会話をしながら家族と一緒に食べる。
ストレス発散のためではなく、ただ楽しむために、穏やかに食べられていました。
実家を出てから半年以上が経ちましたが、なかなか当時のような穏やかな暮らしができていません。
いつになったらできるのやら…。
喫食できるようになってはじめて、この地に根を張ることができたと言えるのかもしれません。
まだまだ私は、根無し草。
それはそれで、ありなのかも…?
な〜んて。
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