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小説「メジャー・インフラトン」の描き始め(第1部作です。)その2

こんにちは。あおっちです。

初心者なのに、フォローいただいた方が一気に増えたり、スキも沢山いただいて驚いています。
ズブの投稿素人なんて誰も見ないだろうなぁ。って思っていました。
閲覧頂いた皆様、本当にありがとうございます。

「メジャー・インフラトンのイメージです。」

あおっちの小説執筆作業のイメージです。

あおっちがSF小説を趣味で書き始めて早くも6年経ちましたが、(小説や文章書きを生業にしている方々には大変申し訳ございません。)今、小説を描いている感覚は、プラモデルを作っているような感覚なのです。

子供の時から、1点に集中してプラモデルを作る事はしないで、全く異なるプラモを3~4点、同時進行して作っていました。

たとえば、1/24のダットサン・ブルーバードSSSを作りながら、同時にタミヤのウォーターラインシリーズで重巡「摩耶」と、独軍のシュビムワーゲンの将校と部下のフィギュアを少しづつ作る。みたいな、同時進行して作っていたのです。

どのプラモも凝りに凝って、最後まで完成させていました。

小学校の夏休みの課題も必ず2~3個出していた記憶があります。
頭の中がごった煮なんでしょうか。自分でも良くわかりません。

「メジャー・インフラトン」シリーズ構想。

こんな感じで執筆を進めていますが、メインのストーリーはもちろん「メジャー・インフラトン」ですが、実は派生のスピンオフ小説も同時進行しているのです。

①「秘密のお嬢様戦隊・エイモス5」(戦隊もの)
②「メタルガールズバンド・ヴルーシカ、大阪西中島国際女子学園物語」(学園バンドもの)
③「栗山物語」(ファンタジー)
④「ワルシャワの妃 小さな恋のストーリー」(学園ラブコメもの)
⑤「ムーンラビット大作戦・シルシルを救え」(ラブコメもの)
⑥「と、言ってもオディアだもん。」(ローファンタジーもの)
⑦「情報特務科 内方はじめ」(推理、ミステリーもの)
⑧「雪舟の遠吠えの随に」(ミリタリーもの)
⑨「痛快!デラックス「5」ガイズ」(ミステリー・ミリタリーもの)

「メジャー・インフラトン」絡みはこんな感じです。
全く関係の無い独立作品では、

①小説「H₃(ヘリウム3)」(ファミリー愛もの)
②小説「メタンハイドレート」(国際紛争、ミリタリーもの)
➂小説「100年舟」(普通のSFもの)
④短編小説「平和の大滝・清涼高校殺人事件」(学園ホラーもの)
⑤縦漫画「名刺入れ・ホルダーが椅子と。」(ローファンタジーもの)

が進行しています。
単品作品は、「メジャー・インフラトン」のアイデアが尽きた時にとりかかっています。
発想の切り替え用に執筆しているのです。

正直、生きている内に完成出来るかわかりません。
それでは次回、各ストーリーの概要をチロチロっと紹介しますね。

第1部作テキスト、「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)

■ ( 序 ) 御宙神意(そらかみ)の隨に。……の続きです。

▢ NASA本部「メアリー・W・ジャクソン」地下4階。

 ここは、太陽系の各惑星間の宙域を監視するエリアだった。
 宇宙空間成分の様々な変化や、分析をしていたのだ。

 横長球面の巨大モニターに表示される太陽系の惑星の周回状況と、予想される天体イベントの進行状況が次々に表示されていた。

 オペレーションエリアの最後尾に座る、金髪オカッパの太めの白人男性。

 スタッフやオペレーション・クルーたちの制服のそれとは違い、粋で仕立ての良い背広を着流しした金髪の男性が、木目調のファイルケースに挟んだ書類と比べながら自分の3台のモニターを見ていた。

 彼の胸に垂れ下がったIDには、「アーネスト・フランクリンPh.D(博士)」と書いてある。

 書類をめくりながら確認すると、真ん中のモニター画面に点滅する数列の一部に気が付いた。

「あん?なんだ。」

 その点滅にカーソルを合わせて、分析コマンドを入力した。
 次々に右のモニターの下から上に抜ける数例。
 各プリズム解析の結果が流れる。
 さらにコマンドを入力して、その場所の特定を始めた。

「火星と木星軌道の間の宙域かぁ。……メインベルトって。またセレスが水蒸気を放出したのか?」

 その時、真ん中のモニターの点滅する数列がどんどん広がって行った。

「なんだ、なんだ。」

「えっ?」

 正面の横長モニターに表示される各惑星ポジション。

 数列の点滅した宙域を確認すると、メインベルトの準惑星のセレスの近くだった。

 火星のポジションをみると火星監視軌道衛星のエミリーⅡと、木星衛星軌道上の国連平和維持宇宙軍の有人補給衛星「PKSF・ジュピターDS」が使えそうだった。

「ちょっと、おふた方を拝借します。ふふふ。」

 勝手に2つの観測衛星をオンラインにする博士。
 同時に、2つの衛星から宙域成分の観測結果が続々と入って来た。

「ちょっと待て。ちょっと、これは、ちょっと待て。」

 本人が予想もしない範囲で、物体が観測されたのだ。あわてて観測範囲を広げる博士。

「えっ?えっ?4800キロの直径って。水星か。んなバカな。」

 博士の後ろに、いつの間にか腕を組みながら品のないシャツを着た痩せた男が立っていた。
 博士の肩を叩いた。

( トントン。 )

「なんだよ。」

 肩を叩いた手をパッと手でよける博士。再び肩を叩かれる。

 ( トントン。 )

 イライラしながら怒る博士。

 「だから、なんだよ。俺は忙しいんだ。俺の仕事だ。」

 後ろの男は、博士の腕を持って無理矢理、博士を振り向かせた。

「フランクリン博士!いま国連の宙軍から苦情がNASAに来た。誰かが無断にハックして磁気レーダー勝手使ってないかって。君なのか?」

 下唇を出して、への字で両手を広げてごまかしてモニターに向かう博士。
 再びデータの変化に気が付く。

「ワーオ。ワーォ……。なんてこった。今度はヘリウムを噴射。どうしてヘリウムを感知って。後は……アンノウンのガスって。ガスじゃない、空間?暗黒物質か?」

 焦ってコマンドを打ち込んで確認すると、こんどは数百メートルの物体を無数に感知した。右画面には磁気波の解析データが上がって来た。

「何何何っ?ジュピターDS……よし、来た、来た、来た。オッオゥ……。」

 後ろに立っている痩せた男が、我慢が出来なくなり博士の腕を再びつかんだ。

「やっぱり貴様がジュピターDSを動かしていたんだな。貴様、PKSFには敵国(中華帝国)がまだ理事国で居直っていて、情報が筒抜けって知らんのか!DSには敵の職員も在住しているんだぞ!」

 博士は、うるさい男へ、ついに怒りが爆発した。立ち上がって、痩せた男の胸を押して床に倒した。

「やかましい!俺の仕事をさせろ!」

( ドスン。 )

 尻もちを着く男。

「フン。勝手にしやがれ。F●CK!このハエ野郎っ!」

 床に尻もちつく痩せた男へ、中指を立てる博士だった。
 直ぐに席について分析を続けた。

 「チタン様成分の物体。約800メートルの長方形の物質とか1200メートルの長方形の物体……。わわわ!小惑星帯なみに出現してるだとぉ!」

 床から立ち上がりながら、ハエ男がインカムでヒソヒソと話始めた。と、その時。
 エリア全体の照明が落ちて、赤色灯が回り始めたのだ。
 警報と共にAIの音声アナウンスが大音響で鳴り響く。
 口をポカーンと開けて、周りを見るハエ男。

( ウィーン!ウィーン!こちら早期警戒システムのティアマト。第1級非常警戒態勢を宣言します。メインベルト軌道上に巨大な正体不明の物体と、大規模の艦隊を確認。ウィーン!ウィーン!こちちら早期警戒システムのティアマト。第1級非常警戒態勢を宣言します……。)

 ハエ男が、今度はもっと強引に、博士の肩と腕を持って立ち上がらせた。博士の胸倉を掴んだ。

( フランクリンッ!お前っ!何をしたんだ! )

 激昂する男に今度は、博士が胸倉をつかんだ。後ろから武装した警備兵が走ってくる。そんな事に、お構いなしにモニターを指差して説明する博士。

「お前、見て判らないか!火星と木星の間のメインベルトで、水星並みの物体がジャンプして来たんだ。お前バカか!俺たち、ここの区画の仕事が来たんだ。俺たちの仕事が来たんだ。お前、ここのエリア長だろう!その物体が、通常軌道運動を外れて、物凄い勢いで移動始めたんだ。どこに移動するか追跡とトレースするのも義務だろうが!」

 博士の後ろから、警備兵が両肩と腕をブロックしてハエ男と、博士を無理やり引き離した。

「おいおい。待て、ちょっと待て。離してくれ。俺は何もしてない。」

 冷静な警備兵が、博士に答えた。

「博士、無断で国連のジュピターDSをハックしましたね。連行します。」

( 違う!違うちょっと待て、俺の説明を聞いてくれ。 )

 シャツや髪を直して、警備兵に指示をする男。

「ふぅ。それでは、博士を連行してくれ。」

( ハッ! )

 両脇を抱えられて、2人の警備兵に引きずられる博士だった。わめきながらバタバタと抵抗する博士。

( 待ってくれ!メインベルトの軌道を外れて移動なんて、明らかに知的生命体の仕業じゃないか。頼むこのまま仕事させてくれ!頼むー!)

 腕を腰に当てて博士を見る痩せたハエ男は監視エリア長のロバート・モーリスだった。
 連行されるフランクリン博士を確認してから、何事も無く席に着いた。
 3つの監視モニターデータの確認を始める。
 何か、笑いがこみあげて来たのか、笑いをおさえながらインカムで報告を始めたのだった。

 メインベルトに突然現れた、惑星規模の巨大な人工物体。
 それが、少しの沈黙の後、動き始めた。
 それも太陽光の反対側にガスを放出しながら移動を始めたのだ。
 ガスの中には2万隻の物体を潜ませていた。
 遠目で見ると、太陽光の反対側に放出するガスがきらめいて宙域に広がっていた。まるで、尾を引く彗星のように見えているのだ。
 この人工物体は、ある惑星をめがけて移動を始めたのだ。

 ……ある惑星とは、我らが地球だった。

( 序 )おしまい。第1章に続きます。

関西は、少し気温も下がり過ごし易くなりましたね。
賑やかな蝉の声も静かになった、朝の5:30。
通勤中にオニヤンマとトンボ軍団に遭遇しましたよ。
暑いと言っても、やはり秋が近づいているんですかねぇ。

それでは、皆様。
お読みいただき、ありがとうございました。

あおっち

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