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余白を残すフリーランサーには、たいてい何も起こらない

3種類の回答がきた


ある場に対して、何名かの方にご参加を呼びかけました。

「都合OK & Willのある方だけご参加を」
という主旨のものでした。

そうするとフリーランサーや一人社長の回答で、
おもしろい気づきがありました。

回答は以下の3種類。

A:参加します!
B:〇〇(理由)で参加できません!
C:調整してみます。おそらく参加できます(的な)


Cの回答する人って…


興味深いのは、Cの回答。

このCの回答する人って、
今回に限らず
たいだいこのレベル感で回答するよなぁって。

なんだかちょっと懐かしい感じがしました。
この回答の真意が手に取るように理解できました。

かつて私の回答って、だいたいコレだったから。

お金に直結しない場や集い。
Returnが見えにくいつながり。
そこまで前のめりじゃないもの。

でも、断るにはちょい惜しい。
どこで、何が起こるかわからないし。

そういった場に誘われた私は、けっこうな頻度で
調整してみます。
やぶん参加できそう。
一応参加で…でも〇〇が入るかもしれません。
ってやってたんですよね。

中には私と違い実際にめちゃくちゃ多動で、
直前までスケジュール決めたくない人もいると思います。
私のまわりにもいます。
でもそういう人は、回答のニュアンスが違うんですよね。
結論が出るまで回答しないとか、
いつまでには回答する等の返事で
「参加するつもりはあるんですけど感」
は出さない。
そういう人は「余白残し」でないことが
2,3回やりとりすればわかります。

C回答の真意


あくまでも私の場合です。
が、おそらく同じ理由でC回答する人が、
マジョリティなんじゃないか?と勝手に思っています。
その真意というのが、これ。

同じタイミングで
もっと重要な用事が入るかもしれない…

もっと重要な用事というのは、
だいたい収益に近そうなことや
Returnの大きそうなことを
漠然と想定していたように思います。

そして、ご想定の範囲かと思いますが、
実際にそんな予定が入ったことは一度もありませんでしたww

それでも、当時の私は、
余白を残しておきたい。
これが本音。


それは、decisiveness


これ、性格なのかなぁ、
でも本来の私は、即断即決の人だしなぁ、
どう解釈したらいいのかなぁ、
と思ってボスに伝えたところ、
こんな回答がきました。

それは英語でdecisivenessといって、
重要な人事評価指標の1つです。
日本語だと決断力、という表現になるのかな。

つまり、能力。

かつて「余白残し回答」を連発していた私は
decisivenessが欠けていた。
ということなんですね。
そう説明されると、実際に思い当たる節がたくさん。

とにかく自分のウリがなく、
仕事も不安定で、
表向きは色々取り繕っていたけれど
一つ自分の掘り下げてみてみると
「これが自分」
「これがやりたい」
「これできます!」
といった類の自信は何もありませんでした。

だから、ひょんな角度でお声掛けいただくお仕事には
飛びつこうとする。
でもよくよく聞いてみると
「それ、私が適正じゃないと思う」
という感じだったり、
謎に仲介料などコストがかかるものだったり。

でも望みは持っていたくて、
いつかもたらされるかもしれない、
とっても素敵なチャンス!
みたいな謎の何かを待っていたんだと思います。


フリーランサーには逆効果


自分の経験からですが。
余白残し回答(ってもはや名付けた)は、
自分で仕事を掴みにいく立場の人には
逆効果であると思えます。

なぜなのか?

最近になってちょこっとだけ自分がお誘いする側になったり、
発注する側になって気づいたことがあるんです。

余白残し回答をする人は、
オファーする対象から漏れていくんだな、と。

条件のいいものほど、
相手が喜んでくれそうなお話ほど、
候補の対象にはしていない自分がいました。

だって、余白残し回答をする人って、
①こちらの取り組みをドライブしてくれない感じがする
②コミュニケーション工数がかかりそうな気がする
③なんか徐々に存在感が薄れていく

から。

フリーランサーや一人社長だと、
相手からのこの見え方はけっこう影響が大きいんじゃないか?
と思います。

ほぼほぼやってこない幻の予定と、
decisivenessに欠けた人っていう印象は、
あまりにも釣り合いがとれないと思うのです。


サクっと軽やかにいきたーい!


って思う次第。

たまたま嚙み合えば十分じゃない。
ダメならダメで仕方ないじゃない。

数年前の私に言ってやりたいです。

余計なこと考えたりせずノリよく、
参加するよ!
今回はムリ!
ちょい待って!
って、リアクションするようになってから、
コミュニケーション自体が軽くなったように思います。

さらに、自分から誰かに対して働きかけるハードルも
すごく下がったかも。

自分の時間、エネルギーは十分に余白を残しつつ、
相手や関係性に影響のあるコミュニケーションは
「軽やかにクリアに!がよし」という結論。

こんな風にちょっとしたことを考えながら、
気づきながら、認知科学コーチのマネージャーやったり
研修講師やったりしている日々です。

※2024年6月追記。
 現在は、またビジネスが変わっていますが
 ボスと出会ってからはどんどん軽くなっています。

本日はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました♬








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