「なにかが足りない」そんなあなたに読んでほしい『シンプルだから、贅沢』

9月もあっという間に最終日ですね。読書の秋。

今月はいろんな本を読むことができました。そのなかで、これからもくりかえし読んでいきたいと思う、幸せな毎日に一歩近づけそうな本に出逢ったのでご紹介します。

シンプルだから、贅沢

読むだけで満たされた気持ちになる。朝のカフェで読んだら、帰り道にたくさん小さな幸せを見つけられるような。今のままで充分幸せだなぁと思わせてくれるような。時間の流れがゆっくりになるような。そんな本です。

著者はドミニック・ローホーさん。日本で禅や墨絵を学ばれたフランス人作家なので、この本の中には日本の元来のシンプル精神のようなものも書かれています。

「贅沢」とは、高級品や最新鋭のものを持つことではなく、それだけに集中してお茶を飲むことや、ゆったり朝の時間を過ごすこと、自分のご機嫌をとること。つまり、お金や時間を自分の心を本当の意味で満たすために使うこと。そして、こだわりのあるものや自分が長く愛でられるものを持つこと。

読んだあと、わたしは1日の中に贅沢な瞬間ってたくさんあるんだなと気がつきました。そしてもし足りないのであれば、自分を喜ばせる時間をつくってあげる。それだけで日々って彩られるのです。

わたしの本棚にあるものでいうと『日日是好日』や「こんまり本」と並んで、日々の暮らしへの気持ちを盛り上げてくれます。

いつもと違う出逢い方

実はわたしがこの本を手に入れたのは、オア明奈さんのオンラインサロンONDOの企画でした。明奈さんが読み終わった本の中からその人に読んで欲しい本をセレクトして贈ってくれるというもので、送られてきたうちの一冊がこちらです。

本屋さんで見つけるでも人に勧められて買うでもなく、誰かが自分のことを考えて選んでくれるという、普段とは違う本との出逢い方。明奈さんからのメッセージ付きで届いたときに、この体験自体がとても嬉しいなと思ったのを覚えています。

この出逢い方をしていなければ、こんなに本の内容がじんわり染み入ることはなかったかもしれません。出逢い方も本の中身もふくめて、とっても大切な一冊になってしまいました。

「あれもこれも」ではなく、「これだけで十分」

最後に、わたしはストレングスファインダーの第2位が収集心です。情報もモノもつい集められるだけ集めたくなってしまいます。そして両手いっぱいに集めた情報やモノを抱えながら「わたしの大切なものはどこにあるんだろう」とまだキョロキョロしているような感覚があります。

もちろんその収集欲や好奇心によって得られるものもたくさんあります。ただずっとそれをしていると、ふと疲れてしまうことがあるのです。必死に集めているのに、何も手の中にないような気がしてしまう。

わたしと同じようなことを思ったことがある方にはぜひ読んでほしい本です。きっと「あれもこれも」ではなく、「これだけで十分」と思えるようになります。きっといつもより満たされた気持ちになります。


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