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丸裸のニンゲンカンナになる時間
Compathが4歳になった。
4歳の誕生日を迎える直前に、1泊2日の同窓会に参加した。
「これ、日本にも欲しいよね」という一言が種となり、芽吹いたCompathは、4年の月日を経て素敵な校舎を構えた。
4歳になったCompathくんは、とても多くの人を愛し、愛されすくすくと育っていた。
Compath同窓会当日の様子はこちら▼
はじめましての人ばかりなのに、はじめましてではない感覚Compa
脈々と流れ、息づく、器のまち
特急みどりの車窓を流れる景色を見ながら、
この2日間は、歩くスピードで世界に触れたなあとしみじみ思う。
1616年に李参平が鍋島藩に磁器を献上したのが、有田焼のはじまりとされる。鍋島藩初代藩主 鍋島直茂公によって、日本に連れて来られたのが李参平である。朝鮮半島からきた陶工のリーダーであった李参平は、鍋島藩内で焼き物に適した陶石(磁器の原料になる石)を探し求めた。
そして、見つけたのが泉山磁石場。
泣きながら食べた韓国料理。私とサラダ記念日。
「分かる。心が通じ合うと、涙が出ちゃうことってあるよね」
韓国料理をほうばりながら、私は何の涙か分からない涙を、ぼろぼろと流していた。
2024年3月。Compathで初の試みとなるグローバルコースに、私は企画・運営メンバーの1人として参加した。
Compathは、デンマークのフォルケホイスコーレをモデルにした大人の
学び舎だ。北海道東川町を拠点に、1週間~10週間のコースを運営している。
今を生きるとはどういうことか考えてみた
百年続く風景とは。
住む人が変わっても、在る家が代わっても、風景は変わらない。
東川には、世代を越えた概念を感じる場所がある。
ここは地球のど真ん中。
耳をすませば、大雪山から、どくどくと脈打つ心臓の鼓動が聞こえてくるようだ。
わたしが生きるより、ずっと長い年月を含む家で、”風景の間貸し”をしている家の一室。ベットからむくりと起き上がり、”今”を考えた8日間の話を少ししてみよう。
School
月をみて綺麗だと思えなくなった私、おわったと思った噺
ある夜、ふと、話すことがないなと思ったとき、私って普段何を話してるんだろうと思った。正確には、仕事以外に話すことがないなと思った夜。
私って普段何を話しているんだ?と、ここ数日間考えている。
生きていると、心に残る言葉が届けられることがある。
その言葉を発した人は全然覚えてないかもしれないけど、
その言葉が自分のテーマになったり、
あのときの、あの子の言葉ってこういうことか、と妙に腑に落ちたり
かつて星空に憧れた少年たちは、今宵も小さな窓から宇宙を眺める
「お父さんたちは、いくつになっても心に少年もってると思うで。」
気心の知れた先輩が言った言葉を思い出すようなことが先日あった。
父が入っている天文同好会では、毎年同好会誌をつくっている。
最後の製本はみんなで集まってするそうで、別の用事の帰り道、父に誘われてついていった。満腹感と昼下がりの太陽で眠気に襲われていた私は、科学館の飲食スペースで買った缶コーヒーを飲んだ後、一室で行われている製本作業に
アメリカンな山形レイディは今日もきっと湯船に浸かる
朝風呂に入って髪を乾かそうとしたら、おばあちゃんに声をかけられた。
お風呂に入る前の受付あたりで、店員さんと話していたばあちゃんだ。
ばあちゃんが何かを聞いて、店員さんが「んだ~」と相槌をうつのを横目に見ながら、山形の人って本当に”んだ”って言うんだなと考えながらお風呂に浸かった後のこと。山形のレイディに話しかけられた。
山形訛りのばあちゃんの話に、1分くらい過ぎたあたりから耳が慣れてくる。
2023年愛について考える
「愛ってなんですか?」と聞く人に会った。
こういう話って、みんな答えが分からないことなのに、人と話せないことだから、と愛について聞く人に出会った。
長テーブルの反対側で、自分の考える「愛」を答えている人たちの声を聞きながら、友人に勧められて半分で止まっているエーリッヒ・フロム『愛するということ』の一節「与えること自体がこのうえない喜びなのだ」という受け売りのような「愛」の答えを思い浮かべていた。