ポスドク応募のためのカバーレターに何を書くか
こんにちは、茂木良平です。専門は人口学で、データを用いて少子化について研究してます。
今回はポスドクポストへの応募に必須なカバーレターの書き方についてです。
2020年5月からバルセロナ自治大学の人口学研究センターで1年間ポスドクをしており、2021年5月からまた別の研究機関でポスドクすることが決まりました。数回に渡って、海外でのポスドクハントについて、僕の個人的な体験をシェアしています。
PhD入学体験記やPhD課程での話は結構見ますが、ポスドク事情の話ってなかなかないと思うので(ましてヨーロッパPhD→ヨーロッパポスドクは)、みなさんの今後の何かに役立てば幸いです。
-----
フォーマルに
気を付けるのは、
・担当者の名前はフルネームで
例えば、一般にMikeと呼ばれている人も正式名がMichaelなら、Michaelと書く。
僕は、ポストの募集メールには名前〇〇と書いていたので、そのまま記載していたら、実は正式名ではなかったことに後から気づいた、というのが一度ありました。これがどこまで悪印象に繋がるかはわかりませんが、イングリッシュネイティブの教授に聞いたところ、フルネームで書く方がいいと教えてもらいました。
大学の正式ページにはフルネームで載っていたので、反省、、、
・文法に気を付ける
当たり前かもしれませんが、英文にミスはない方がいいわけですね。カバレターは1枚程度の短いものですが、ネイティブチェックを入れた方が良いと思います。別のポストのカバーレターにも、ある程度似たようなことを書くので、一度チェックしてもらって損はないかと。
・その分野で一般的なフォーマットにする
CVもそうですが、カバーレターのデザインで独自性を出す必要はないので、自分の分野で一般的なフォーマットに合わせましょう。
フォーマットはググればたくさん出てきますが、以下の2つが見やすくて良かったです。
https://www.jobs.ac.uk/media/pdf/careers/resources/how-to-write-a-cover-letter-for-academic-jobs.pdf
https://hwpi.harvard.edu/files/ocs/files/gsas-cvs-and-cover-letters.pdf
過去の研究の貢献と将来のプランを
肝心の中身、何を書くか、ということですが、分野によって少しずつ違うようです。ただ、僕がもらったアドバイスは、
The CV says what you have done, the letter is an opportunity to very briefly emphasize what you discuss in your research statement for the next several years?
これ、かなりわかりやすかったです。
なので具体的には、以下のようなことに注意してカバーレターを書いてみるといいと思います。
書くべきこと
・これまでの行った研究はそのポストにどう貢献できるか
・将来の研究プラン(そのポストで行いたい研究案)について
書くべきでないこと
・CVで分かるようなことの要約はしない(例えば何本論文書いた)
------
ただ正直カバーレターがどのくらいの重要度を持っているかはわかりません。
以前人口学のトップジャーナルのエディターは「カバーレターは読まない」と言ってました。もちろん、これは論文投稿時のカバーレターの話ですし、エディターによって作法は異なるとは思うのですが。それ以来、結構カバーレターの重要性について懐疑的だったりします、、、
実際どうなんでしょ?ポスドクポストを審査されている方がいれば、ぜひ教えてください。
こんな感じで海外ポスドクポストについての情報をシェアしていくので、もしご興味あれば、twitter、noteのフォローお願いします。twitterでのシェアも大歓迎です。記事へのコメント・質問等、気軽にお願いします!
サポートしていただいたお金は、研究費に使わせていただきます!