2022/11/13
年の瀬の足音が近付いてきた。射精に到達するその瞬間というエネルギーの突沸点に向かって、欲望の強度が段階的に疼いていくようで、この時期は変に心が躍る。2022年12月31日という大ピリオドを目指して、時間の密度が徐々に圧縮されていくに伴い、私の生も、心なしか忙しなさを帯びていくようだ。死に向かって走ることを意識すると、日々の足取りも軽くなる。
この時期になると、毎年、播磨屋本店という米菓屋のカタログが自宅に届く。以前、関西地方に住む親戚が、同社の煎餅をお中元として送ってくれた