2023/06/07

仕事へのフラストレーションが溜まっている。この4月に、ここだけは絶対に配属されてたまるかと思っていた部署に異動した。以来、毎日脳が退職願望に汚染されている。

異動に際し、前部署の上長から、上層部と長らく水面下で引き止め交渉をしていたが、もう力が及ばなかったという趣旨のことを告げられた。組織で働くことを選択した以上、組織の意思決定に従うことが第一とあるから、私個人のキャリアの希望を通すことなんて端から期待していないが、それにしても、ある意思決定が組織で為されるまでのプロセスの中には、見えないながらも実は多数の人々の利害対立が内包されているんだなあ、と他人事のように考えることで、異動のショックを緩和しようとする自分がいた。離人症という現象は、ひょっとすると、人というものが、なんとか生き続けていくために編み出された機械的戦略なのかもしれない。

数年前に幹部候補が退職して以来、何かと人が定着しない部署だ。組織の悪いところを煮詰めたような業務ばかりを裁く必要があるせいなのか、前任は皆退職するか、短期スパンで他部署に異動した。昨年末に着任した職員もメンタルを崩し、職場に来なくなった。隣の席の派遣社員も、この5月末に急に退職した。勿論、人員補充はない。残った業務は、全部私に振られる。派遣社員の時給の方が、私の時給よりもウンと高いのに、通常業務に加えてその分の業務が全部私に上乗せされたからといって、私には何も入って来ない。ただの働き損だと思う。何も美味しくない。

年功序列制ゆえの安月給、業務量の多さ、部署間のデマケの押付け合いに毎度巻き込まれる面倒さ、朝令暮改をバグったように連打する上層部、といった様々な要因がミルフィーユのように重なり、正直もう持ちそうにない。
元々、仕事と並行して通信制の法学部に通うなり、夜間コースの法科大学院に入学するなり、美術学の修士を取るなり、色々と考えてきたのだが、現状の働き方では叶いそうにないので、ここに居てもフラストレーションが溜まるだけだという判断に落ち着いた。たぶん、年内には退職するんだろう。自分の直感を信じたい。どう転がるか分からないが、時間は有限なので、転がってみるしかないと思う。ローリング・ストーンズ。

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