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1人のゲームプランナーが、新天地でゲームディレクターを経験した話

1,はじめに

これは、憧れの領域に足を踏み入れるお話。

どうも、noteではお久しぶりです。DRIVE.(ドライブ)と申します。

普段は作編曲や墨絵制作、デザインを行うマルチクリエイターとしてネット上で活動しながら、ゲーム会社で働くゲームプランナーを5年間ほどやっています。

現在も個人開発で1つ、フリーゲームをリリースしようと日々奮闘中です。1人だとペースがゆっくりにならざる得ないですね…

そんなことは置いといて。

まず、この記事は2020年夏に公開した、以下の記事の続編です。

100以上のいいねが付いたり、X(旧Twitter)にて感想をもらったりと多くの反応をいただき、感謝しております。今でも、VRChatには救われているばかりです。

まだ見ていない方は、ぜひ前の記事を見ていただいてから、この記事を読むことをオススメします!

さて、前の記事からほぼ4年が経過しました。早いですね。

その間に、私が憧れていた「ゲームディレクター」というポジションを経験できたので、この記事はそれまでの経験・学んだこと、更に今後の展望について書いております。

拙い文章にはなりますが、ぜひ最後までご覧ください。

2,北海道から、関東の新天地へ

2020年夏に記事を公開してから、引き続きゲーム運営に携わっていました。

マスターデータやボイス台本の作成など、様々な業務を順調にこなしては良い評価を得られていて、生活に何も申し分は無かったのですが…

ここでいきなりの急展開。

2020年の冬に、諸事情で退職することになってしまいました。
ゲームプランナーになってから、1年半ほどしか経っていなかったので「どうしよ!」となってしまいました。

とはいえ、人生にそういった展開はつきもの。
切り替えの早さが大事です。

私は「良いタイミングだ!」と思い、関東のゲーム会社で経験を積んでいくことを決意し、転職活動に励みました。

結果、1ヵ月間で複数の内定をいただき、2021年1月に関東へ引っ越しました。引き続き、関東のゲーム会社にてゲームプランナーとして活動できております。

色々と急ピッチだったので大変でしたが、改めて面接や試験の経験を積むことができたので良かったと思っています。

家族にもサポートしてもらったおかげもあって、関東への移動が実現できたので感謝しきれないですね…

また、部屋の広さが前の2倍ぐらいになったので、VRChatをプレイするときのスペースが広くなり、自由度が増したのが嬉しいですね。

こういう写真が撮影しやすくなりました。ここから、楽曲・イラスト制作のインスピレーションも得られるので大変良いです。

ただ、北海道にて参加していた同人イベントや、友人と別れを告げる形になったので寂しい気持ちがあります。

北海道でお世話になった方々、いつか必ず戻ります!

機会があれば、北海道の同人イベントだけでもサークル出展で姿を現したいですね。

3,新天地での経験、憧れの領域へ

関東のゲーム会社でも、ゲーム運営を任されることになったので、1年半ほどのゲーム運営経験を生かして、ゲームプランナー業務に尽力しました。

前の会社よりも規模が大きく、初めて携わる業務も多くて中々ハードだったんですが、把握と仕事の早さには自信があったので、次々と業務範囲を広げていきました。

ゲームディレクターを目指していたので、この頃はモチベーションがとにかく高かったですね。

やったこととしては、お客様の応対から、ゲームのレベルデザイン、開発の進行管理…など。他、2年間で数え切れないぐらいのことをやっていた気がします。

その上で、新型コロナの流行が続く情勢だったので、リモートワークでの対応が急に入ることもあり、業務効率が低下してしまう課題が多くありました。

前の会社でも同様の事例はあったので「チャットでのやり取りはとにかく丁寧な文章に!」「意見を伝えるなら結論から!」と、経験測から意識を持って、上手く進めることができました。

結果、2年間の中で努力が評価され、2022年にはリードプランナーに。2023年にはディレクターというポジションに至ることができました。

私としては、もう少し時間がかかるのではないかと思っていたんですが…

貴重な機会を得られて、ゲームプランナー5年目にして憧れていたポジションに至ることができたので、ありがたかったですね。

また、2年間でそうこうしている間に、プランナーを目指すキッカケになった桜井政博さんが「桜井政博のゲーム作るには」というチャンネルを設立し、動画シリーズを投稿し始めました。

視覚的にも、構成的にも凄く分かりやすく、為になる動画を投稿されていて、「本当にとにかく凄いなー…!」と思うばかりです。

いつも投稿されたらその日のうちに見ています。ファンです。

そして、動画で見たことが実際に現場で活かされることもあるという…このお方の力は、無限大と言っても良いのではないでしょうか。

で、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の企画コンセプトを解説する動画では、素晴らしさのあまり、たまらずコメントを投稿してしまったんですが…

※コメントいただいた方々の情報は
   伏せさせていただいております…!

暖かい言葉を複数いただいて、頑張ろうという気持ちになりました。ありがとうございます。

どこかで桜井政博さんと直接対談させていただける機会があったら良いな…と夢見ているのですが、いつかその時は来るのでしょうか…?

この夢を叶えられるように、ゲームプランナーは継続していきたいですね。

4,作品収録も広がるが、特別感薄れ

ゲーム制作とは少し関係ない話にはなるんですが、2020年夏から今までの間にも楽曲・イラストがいくつか音楽ゲームアプリに収録されました。

以下に、時系列順で並べてみました。

2021年1月
音楽ゲーム「TAKUMI³」- 楽曲「Creigis」収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1348939050955149317

2021年4月
音楽ゲーム「Phigros」- 楽曲「大和撫子 -Wild Dances-」収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1380480270088892417

2021年7月
音楽ゲーム「TAKUMI³」- 楽曲「A EaGLE」収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1417432281849888770

2021年9月
音楽ゲーム「Dynamix」- 楽曲「Creigis」収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1433012528351641609

2022年9月
音楽ゲーム「Phigros」- 楽曲「Brave Notes」収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1570747351102525442

2022年11月
音楽ゲーム「Rotaeno」- 楽曲「GRAND-i-FLORA」とイラスト収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1594908838422925313

音楽ゲーム「TAKUMI³」- 楽曲「Shrinewing」とイラスト収録
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1593561564594196480

2023年以降は、ディレクターになってから仕事の方が多忙だったこともあり、楽曲・イラストの収録が一旦途絶えたような状態になりました。

ですが、まだ収録待ちになっている楽曲はいくつかありますので、お楽しみにお待ちください。

目に見えて創作活動の頻度は下がってしまっていますが、こうして私の作品が多くの人に見てもらえる、聞いてもらえる、遊んでもらえる機会があって、いつも「続けていて良かったなぁ」と感じるばかりです。

楽しく続けていられることが何よりの幸せだと思います。

これからも、応援している方々の声援に応えられるよう、無理をしない程度に頑張っていきます!

ついでに、つい最近の話なのですが…
VRChatの「RESONARK 4 ELEVES Part.2」にて、RESONARKの初代から楽曲「Direct One.」が移植されました。

2024年5月
音楽ゲーム「RESONARK 4 ELEVES Part.2」 - 楽曲「Direct One.」移植
https://twitter.com/rkDRIVE/status/1785640507336786126

有料プランに入る必要はありますが、こちらもぜひチェックしてみてください。

また、VRChat上では、アイドルグループ等でデザイナーとしてのサポートを主に行っております。

コソコソとやっておりますが、どこでも「縁の下の力持ち」のような動きを自然にしている…ような気がします。

さて、M3へのサークル出展も、来年から再開していく予定です。

というところなんですが…関東に引っ越したことによって、M3などの大きな同人イベントに行きやすくなったんですよね。

北海道に住んでいた頃は、飛行機を利用して赴いていたので、旅行気分になれて、特別感があって楽しいという部分がありました。

それが薄れてしまって、いつでも行ける距離感になったのが…何とも言えない気持ちです。

サークル出展をする際の出費が少なくなるので、そういったメリットはあるんですが。

あの頃の楽しんだ気持ち…
二度と味わえないのかなぁ…

ただ、あの頃のバイタリティー溢れる自分の姿は忘れないようにしたいですね。あれぐらいに戻りたいです。

5,ディレクターの重圧、また新天地へ

やはり、憧れの領域にはまだ早すぎたかもしれない。

ディレクターになり、自分でゲームの仕様や運営の方針を決めていくようになったので、とてもやりがいは感じられるようになりました。

私が考えた企画・アイディアが、チームメンバーのご協力をもって、お客様に届けられるという流れを直接目にできます。それで良い反応を得られたときほど、嬉しい瞬間は他にありません。

ただ、ディレクターはそういったゲームのことを考える業務だけでなく、マネージャー、プロデューサーと一緒に「運営にかかるコスト」と「売上」が問題無いかどうかもリアルタイムに見て、問題があれば対応しなければなりません。

「ビジネスの視線」も、同時に持たなければならないポジションなのです。

例えば、これから「タワー形式で、どんどんボスを倒して登りつめていくような大型コンテンツの実装を行います!」という計画を実行に移したい…

としても、それにかかる作業時間、費用などのコストはどのぐらいかかるのか、コストを支払ったとして、実装後に支払った分を上回る売上を出すことはできるのか…

というのを、ディレクターはが証明できるようにしなければなりません。運営しているゲームの現状を把握し、課題点を見出した上でその解決策になる計画を作り、プレゼンしていくのです。

最終的にはプレゼンをして、「これなら売上が黒字になる!」「良い結果になる!」という信頼をプロデューサーから得られ、実行に移す許可が出たら大型コンテンツの実装開始、となるわけです。

赤字になるような計画を、むやみやたらに進めてしまうとコストを支払えず、ゲームの運営・開発を終了させなければならない事態に陥ってしまいますからね。

こういったディレクターの業務をすることが初めてだったので、貴重な経験にはなったのですが、最初はもうとにかく大変でした。

アプリゲーム全体の責任を負う」ポジションでもあるので、重圧が大きかったです。

ビジネスのことも考えつつ、ゲームの方ではお客様に喜んでいただけるように尽力しなければならない。とーってもやることが多いです。

結果として、ディレクターを担えたのはおよそ10ヵ月間ほどで、健康的な事情により、そのポジションから降りることになってしまいました。

ゲームプランナー5年目で、まだまだ心の成長が追い付いていなかったと感じました。健康第一なので、ここは致し方なしです。

こんなにもハードだったんだな…と思うばかりです。

ただ、売上のアップが実績として目に見える形で残ったのでその点は、大変な中でも頑張れて良かったんじゃないかなと思います。

ディレクターを降りてから、少しの間お休みをいただいた後に…今度はゲームの運営ではなく、ゲームを1から開発していくプロジェクトに携わることになりました。

また新天地へと足を運んだわけですが、今のところは問題無く仕事ができているので大きな心配は無いです。

上手くディレクターを担えるように、また経験を積んでいってから憧れの領域に至れるようにしたいですね。まだまだハードルは高いです。

6,健康と精神の制御に向き合う

いったん、2021年の春まで遡ります。

関東に引っ越した2021年時点では、エナジードリンクを常飲していたり、食生活をあまり考えていなかったりしていたため、健康診断の結果で、肝臓や脂質の数値がボロボロでした。

また、ずっとデスクワークだったため、慢性的な腰痛・肩こりに悩まされていました…

これでは、仕事や創作活動のパフォーマンスも落ちるばかりではないか!

体重も少しずつ増えていってることに気づき、「コレはマズイ!」と思ったので、すぐに健康的な生活を送れるように、以下の鉄則を設けました。


①必ず1日7時間以上の睡眠をする
睡眠は何よりも大事。ここを崩すと直接健康に響く。

②週に2回以上、リングフィットアドベンチャーで運動を30分以上する
カロリーの消費量を底上げできる。筋力をつければ姿勢改善にもつながる。

③食事で糖分と脂質の量を抑え、必ず野菜から食べる
白米や揚げ物、肉などの量を減らし、菓子類も週に1つ程度に。とはいえ減らしすぎず、適量を接種する。その上で、必ず野菜から食べるようにすることで血糖値の急上昇を防いで太りにくくする。

④リフレッシュする機会を増やす
時間が無いからと、入浴する頻度が減っていたところを元に戻し、定期的にゆっくりスーパー銭湯で気持ちをリフレッシュするよう計画した。

⑤毎日夜10時ぐらいにR-1ヨーグルトを飲む
腸内環境の改善と、不足しているカルシウムの補給で身体の中から免疫力を強くしていく。R-1ヨーグルトはオススメ。


結果、2年間で10kg以上瘦せて、健康診断の結果がオールOKになりました。よっしゃ(ここで、筋肉の顔文字を載せたかった)

このおかげで、慢性化していた肩凝りや腰痛も解消し、精神面も安定するようになりました。仕事と創作活動のパフォーマンスも改善!

やはりリングフィットアドベンチャーは、楽しく運動できるのでめちゃくちゃオススメしたいです。

精神面は、まず悩みや困りごとがあったら、ともにVRC向けグッズのショップを運営しているglenlokさんに打ち明けています。長い間、相談に乗ってもらっているので大変助かっているのですが…

真面目すぎる」性格が故に、失敗すると引きずりやすい面をどうしても治せませんでした。

そこで、メンタルのコントロールで参考にしたのが、マリオカートのプレイヤーとして日本一である、くさあんさんの考え方、発言でした。

RTA in Japanから、動画やライブに行きついたんですが、「どんな戦況になっても、一旦はポジティブに考えつつ振り返り、日々研鑽している」のが凄く印象的で、あらゆる考え方、発言の仕方を「参考にしよう!」と思いました。

例えば、予想外の展開になって、普通は焦ってしまう場合でもいったん「落ち着いて」と口に出すこと。できる限りのことをやったら「十分」と、ポジティブに捉えること。

真似していった結果、メンタルのコントロールがかなり出来るようになりました。

仕事でも、ゲーム(特にやり込んでいる「Rocket League」)でも「対人」はすることになるので、そこでストレスが発生したとしても、受け入れられるように、冷静になれるように変わることができました。

仕事中に独り言をしてしまうと周りの方々が気にしてしまうので、基本は心の中で言うようにしています。

とはいえ「いったん抑え込む」という制御なので、ストレスを溜め込んでしまうと、いずれ爆発してしまいます。

自分に厳しくすることをやめ、たまには放出することも大事。

自分にご褒美として定期的に温泉に行ったり、美味しいものを食べたり、ゲームを買ったりと、ケアしています。

くさあんさんのマリオカートプレイ動画は見応えが「スゴい!」のでぜひ見てみてはいかがでしょうか。本当に全てのプレイが上手いです。

7,強みと弱みの自覚、自己分析

ここまで、2020年の夏から、約4年間の間で経験したこと、学んだこと、実行したことをまとめてきました。

その上で、自分の強みと弱みを明確に自覚できたんじゃないかなと思っています。

<強み>
・創作活動、健康維持など、しっかり信念や目的をもって続ける「継続力
・自分の世界観、画風、夢を1本持っていて、貫き通している「一貫性
・論理的に物事を考えることができる「論理性
これらをしっかり持っていること。

<弱み>
・逆に論理的に捉えすぎてしまう、考えすぎてしまうことから…
 アイディアや提案を出すときの苦手意識の原因になっている「柔軟性
これがイマイチ足りない。

弱みに関しては、ゲーム制作において「0から1にしていく」という経験がまだまだ少ない分野にあるので、これからだと思っています。

もし「自分ってどんな能力があるんだろう?」と疑問に思っている方々がいましたら、このように、自分の経験や気持ち、考えを「人に見せられる文章」として書き出していけば、自然に自己分析に繋がっていきます。

どのような活動にも通じると思いますので、一度はやってみることをオススメします。そこから、今後何をやれば良いか決める際のヒントにもなるはずです。

8,今後の展望、夢は諦めていない

今後は、無理をしない範囲で頑張ることが第一。

その上で、経験をしっかり積んで、心の成長も十分にできたら…ディレクターのポジションに戻りたいなと思っています。

そして、前の記事からほぼ4年が経つんですが、なんやかんや仕事の方が大変だったこともあって「SOUND VOLTEXへの楽曲採用」という夢は、まだ叶えられていません。

目指し始めて、もうすぐ12年になるのですが…全然、夢は諦めていません!

他、楽曲だけでなくイラストでの進出だったり、個人開発のゲームを出していったりして、皆さんに私の作品を体験できる機会をどんどん与えていきたいと思います。

金銭的な面も含めて、納得するクオリティの作品を仕上げる環境は整ったので、これからが本当のスタートライン、ということですね。準備にかなり時間がかかっていますが。

傍から見たら、言い訳に聞こえるかもしれませんが、私はこれから本気で「出来る!」と思っています。

また、VRChatに関わるゲーム、アトラクションの制作にも興味があるので
その方向性で何かできないかなー…と考えてもいるところです。

まだまだ25歳でこれから色々な出来事が待っていると思うので、どんどん成長していけるように頑張ります!

9,最後のお礼

ここまで、いかがでしたでしょうか。

最後に、ここまで読んで下さりありがとうございました。

このまとめを通して、今後のあなたの考えや、目指したいことに関して何かヒントを得られることができたのであれば、とても嬉しく思います。

以上、「新天地でゲームディレクターを経験した話」と、その間の出来事についてのまとめでした。(今回も8,000文字と、長くなってしまいましたが…)

これからも私DRIVE.を、よろしくお願い致します。

『これから次の領域へ、行こう』

Game Planner <DRIVE. and Ariah>

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