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運動学習効果を引き出すモチベーション

今回のテーマは「運動学習効果を高めるモチベーション-効果が高まる設定とは?-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・運動学習の一部分に触れる
・モチベーション(動機づけ)について知れる
・運動療法エクササイズに生かすことができる
・患者やクライアントの離脱を防ぐこともできる

今回は「運動学習効果を高めるモチベーション」について共有していきます。

まず
「運動学習ってなんか難しそう…」と思っている方へ!

解剖学や運動学よりかは難しいように見えますが、運動療法を展開していく上では重要なポイントです。

そして今回は運動学習とモチベーションの関係、リハビリにおける関わり方や難易度設定について共有していきます。

では始めていきます!



運動学習とは?

リハビリにおける患者やクライアントが正しい動きや新しい動作を学習もしくは再学習する際に必要な内容ですし、運動療法エクササイズを展開していく上でこの辺りの理解は非常にポイントです。

大袈裟かもしれませんが、ここの"知識の差"は展開時に大きな影響が生じるように感じています。

というのは解剖学や運動学の理解は大抵の3-5年目セラピストであれば経験も豊富になっていき、技術も身に付いてくると思います。しかし「運動学習」となると話は違ってきます。

この辺の内容は
・勉強したくない…
・勉強してもわからない…
・実践に活かせない…
という理由で避けている内容です。

解剖学や運動学を学んできたセラピストも、まだまだ学び始めている方も運動学習とモチベーションの重要性を知って欲しいです。

定義


Schmidt(シュミット)は

「熟練した行動を生み出す能力を比較的永続する変化に導くような練習あるいは経験にもとづく一連の過程である」

運動学習とパフォーマンス-理論から実践へ-.Schmidt RA.大修館書店.1994

と定義しています。


自分でも難しいと感じますし、これではなかなか伝わる人も少ないように思います。

今回は「運動学習」が本題ではないため、さわりだけ触れておきます。
ここからはモチベーションについて共有していきます。


モチベーションとは?

運動学習効果を高める方法

運動学習が重要なことは誰しもが知っている内容ですが、運動学習を行なっていくには頻度や回数が必要になってきます。今まで構築されている動作を修正する場合にも、新しい動作を獲得する場合においても「運動回数1回」で学習できるということはないです。


運動をするかどうかはモチベーションによって左右されることも非常に多いです。

モチベーションが高ければ運動を実施しますが、低い場合は運動を行うことさえしなくなってしまいます。


パフォーマンスとの関連

またモチベーションはパフォーマンスの向上に影響するとされていて、モチベーションが高い・維持できている方が良いパフォーマンスを発揮することができます。

リハビリに対するモチベーションが低い方を運動療法エクササイズを展開・処方している時にこのようなことは経験していると思います。

しかしどのように対応していけばいいのか?
どうすればモチベーションが高まるのか?

実際には対応できなかったり、患者やクライアント側の問題であると考えて"放置"することがほとんどであると思います。とはいってもこの辺りを考えていくことが重要であり、モチベーション有無や低い状態はセラピスト側の問題であることも考えられます。

運動学習を図っていく際に運動して学習する機会の頻度が減ってしまったり、パフォーマンスが低い状態では【正の学習】をすることが難しくなります。セラピストとしては患者やクライアントのモチベーションを高めていき、運動のきっかけを与えることが重要です。

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